先日、このようなお知らせエントリを書いたところ、文末のウィッシュリストよりたくさんの方からたくさんの本をお贈りいただきました。本当にありがとうございます。
当然、いただいた本は順次読んでいくことになるわけですが、今日のこのエントリでは、今後どういった本を読んでいくか・なぜそういった本なのか、というその紹介をしつつお贈りいただいた方への御礼とさせていただけたらと思います。順不同でございます。
コードを書く技術に関する書籍
Clean Code アジャイルソフトウェア達人の技 は@hika_riruさんから、リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice) は@fd0さんからいただきました。どちらの方も、Twitter上でゆる〜くfavしたり・されたりといった関わり(直接お会いしたことはない......と思っております......、、もしかしたら現実とツイッターアカウントとがリンクできていないだけかもしれません ><)なのですが、今回このような形でお餞別をいただき、とてもうれしいです。ぜひ、何らかの機会でお会いできたら・そのときに直接御礼をお伝えできたら、と思います。
この2冊の本をウィッシュリストに加えていたのは、ひとえに最近、以下のようなことを考えていたからに他なりません。
自分はものを綺麗に作ったりする能力が圧倒的に欠けてると思ってるのだけど、食わず嫌いせずに改めてそのへん勉強しなおしてみるかーって気になっている。…今は。w
— a-know (@a_know) May 19, 2019
長年コードを書いてきて、「動くものをつくること」については正直まぁまぁ自信がある状態なのだけど、他者が書いたコードを読んでると「こんな綺麗には絶対書けないな僕は......」と毎回思っていて。そういう気持ちがmackerel-container-agentのコードリーディングや写経をしていて爆発したこともあってのツイートなんですが、こうしていい本をいただいたので、よしやるぞ!という感じです。
特定技術に関する書籍(2019-06-10 追記)
ソースコードで体感するネットワークの仕組み ~手を動かしながら基礎からTCP/IPの実装までがわかる は @tjinjin(id:cross_black777) さんから、サーバーレスシングルページアプリケーション ―S3、AWS Lambda、API Gateway、DynamoDB、Cognitoで構築するスケーラブルなWebサービス は @hoppiestar(id:hoppie) さんから、マスタリングTCP/IP 入門編 第5版 は @mizukmb さんから、そして Goならわかるシステムプログラミング は @yukotan さんから、それぞれいただきました。ありがとうございます!!
@tjinjinさんと @mizukmb さん、そして @hoppiestar さんは、前職・フィードフォースの同僚でもあります。特に現職でSREとして活躍しておられる @tjinjinさん は現在転職活動中とのことですので、もし無事に転職が決まられたらそのときはぜひお返しをさせていただきたいなと思っていますw
また @mizukmb さんは、彼が前職に新卒入社してきたときのメンターを僕がさせてもらっていたということもあり、今でも所属こそ違えど、自分の後輩だと思っていますしライバルでもあると思っています。( マスタリングTCP/IP 入門編 第5版 をくれたということは、彼自身はこれをマスターしているということでいいのかな?笑)
そして @yukotan さんは、結構以前からTwitter上ではフォロー・フォロワー関係であった記憶があるのですが、これまで直接お会いしたことは(たぶん)なく、にもかかわらず今回こうしてお贈りいただいたこと、うれしく思います。Twitterプロフィールでは徳島におられるとのことですので、何かの折にお会いできればうれしいなとも思っています。
さて、これらの本が扱っている「ネットワーク」「サーバーレス」「SPA」「システムプログラミング」は、いずれも現時点では苦手としてる一方で「おもしろそうだな!」と常々思っていた分野の技術です。業務などの文脈から派生してインプットしていくというスタイルを取ることの多い僕なのですが、そのちょっとした息抜きに、こうした本を読んでいきたいと思っています。
DevOpsに関する書籍
Effective DevOps ―4本柱による持続可能な組織文化の育て方 は id:luccafort さんから、LeanとDevOpsの科学[Accelerate] テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する (impress top gear) は id:Songmu さんから、それぞれ贈っていただきました。ありがとうございます!
id:luccafort さんは、多分以前に一度だけ、関西で開催したイベントでご一緒しているはず......!ただ、会話らしい会話はほとんどできていない記憶がありますので、ぜひ岡山などに遊びに来られた際には、改めて御礼をお伝えさせていただきたいです!
id:Songmu さんは言わずもがなですが、僕にとっては元上司であり、僕の直近3年間での技術的成長を多いに支えていただいた方です。最近ご転職され、Nature Japan 株式会社の取締役CTOに就任されました。お互いに活動の場所は変わりますが、ささやかながらに応援しておりますし、また id:Songmu さんの耳目に触れられるような活動をしていかなきゃなと燃えております。
そしてこれらの本ですが、僕の関わるプロダクトであるMackerelのビジョンに『DevOps中核サービスのデファクトとして進化しつづける』というものがあるんですが、その一方で DevOps というものについてはあまりにもふんわりとした理解しか自分にないことは、以前からの課題でした。今回いただいたこの2冊の本を読み、しっかりとキャッチアップしていきたいと思っています。
人、仲間とのかかわり合いに関する書籍
エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング を id:toru-takahashi さんから、ピープルウエア 第3版 を id:ariarijp さんから頂きました。本当にありがとうございます。
id:toru-takahashi さんとは、サポートエンジニアの文脈で何度となくご一緒させていただき、またやりとりをさせていただいていました。最近だとクラウドサポートエンジニアRecruiting Dayというイベントにお誘いいただいたりもしていました。
ユーザーの方やお客様のサポートをメイン業務とするエンジニアの世の中でのニーズは、今後ますます高まっていくと私は考えています。そうした職種に関しての世の中や他社さんの動向を適切にキャッチアップし、その中で自分たちの現在地や今後目指していくべき方向性を定期的に見直せる、という意味で、こうしたイベントを率先して開催していただける id:toru-takahashi さんには、いつも頭が下がる思いです。今回の僕の決断は「サポートに携わるエンジニアだから」という点に依るものでは決してないのですが、だからこそ、これまで以上の成果を社内外に示していかないとな、と思っています。
id:ariarijp さんとは、最初は id:Songmu さんに引き合わせていただいたと思います。非常にきさくに接してくださって、少し前にサシ飲みという形でいろいろな話をさせていただいたこと、今でも「楽しかった!」という記憶しかありません笑。現在CTOという重責を担っておられるにもかかわらず、Redash Meetupというイベントを大変精力的に開催されておられるその姿は、CREとしても大変刺激を受けております。ぜひまたサシ飲み行きましょう!w
そして「エンジニアリング組織論への招待」「ピープルウェア」というこれらの本ですが、最近うちのCREチームに待望の3人目のCREがジョインしてくれたということもあり、そういったことをうまくやっていきたい......というか、人が増えることにより生じやすくなるあれやこれ、というのをできるだけ軽減していきたい、という気持ちも強くなってきていました。
3年ぶりくらいにチームビルディングぽいことをしている。久々だなこの感じ……
— a-know | Daisuke Inoue (@a_know) 2019年5月30日
CREという比較的新しい概念のもと、働いていくチームになるので、良いエッセンスをうまく取り込んでいけたらいいな、と思っています。
そのほかの本
OSSライセンスの教科書 を id:daiksy さんに、ライト、ついてますか―問題発見の人間学 を id:mako_wis さんに、贈っていただきました。ありがとうございます!
現在僕が所属する Mackerel チームは、「開発チーム」と「ビジネスチーム」とに大きく分かれていて、id:daiksy さんは開発チームを束ねるディレクターという役割。僕はビジネスチームの所属になるのですが、いつも何かとお世話になっています。また、これは僕が はてな に入る前の話なんですが、とある勉強会の懇親会で「僕はぶっちゃけめちゃくちゃ高い技術力がある、というわけじゃないんですけど、どうしたら はてな に入れるでしょうか!」と id:daiksy さんのところに突撃した、ということもありました笑。これからもよろしくお願いします!
id:mako_wis さんは、岡山発のベンチャーであるクレオフーガさんで活躍しておられるソフトウェアエンジニアの方。以前より仲良くさせていただいています。7月からはもっとガッツリと一緒になにかおもしろいことができたらいいな、と思っています。
これらの本ですが、OSSライセンスの教科書 については、Mackerelでも多数のソフトウェアをOSSとして配布しているということもあり、ちゃんと知っておかないとな、という課題意識はずっと持っていました。もちろん、自分でもOSSはどんどんやっていきたいな、というのもありますし。
また、上のリーダブルコードや、最近ようやく読んだ UNIXという考え方もそうなんですが、いわゆる名著と呼ばれる本を実は読んだことがない、ということが僕は結構ありまして。この ライト、ついてますか もそのうちのひとつですね。今年始めの方に「問題解決ブーム」が自分の中で一瞬到来していたのですが、そのときには読めずじまいだったので、今回これを機にしっかり読んでおきたいと思いますっ。
趣味の本
グッズ製作ガイドBOOK (納期・単価・最小ロットもすべてわかる!) を、id:kikutaro777 さんからいただきました!ありがとうございます!
id:kikutaro777 さんとの出会いも、実はクラウドサポートエンジニア Recruiting Dayというイベントだったりします。id:kikutaro777 さんが僕のこと、そして Pixela のことをご存知いただいていて、舞い上がってしまいながらおしゃべりしたことをよく覚えています笑。
そしてこの本をウィッシュリストに入れていた理由も、ただただ、Pixela の新しいグッズを作りたいな〜と思っていたから、なんですね。自分の趣味プロダクトのアイコンやグッズを作ることにすっかり味をしめてしまっていて、もはやそれ自体も趣味になってしまったな、としみじみ思っています。もしこの本をきっかけになにか新たなグッズが作れたら、id:kikutaro777 さんにもぜひお届けしたいですね!
本当にありがとうございました!
今回のことについて、きわめて個人的なことであるにもかかわらず、このようなお祝い・お餞別をいただいたり、暖かいお言葉を掛けていただいたりして、ただただありがたい気持ちでいっぱいです。
僕の "本を読む遅さ" には定評があるのですが、焦らず一冊一冊、しっかりと自分の血肉に換えていければと思っています。今後ともどうぞ、よろしくお願いしますっ。