えいのうにっき

a-knowの日記です

結婚式・新婚旅行を済ませてきた 〜結婚式編〜

済ませてきた...、、いやぁ、大変だった。

4/25 に結婚式、その後の 4/27 〜 5/1 までが新婚旅行。 別にノロけたいわけでも自慢したいわけでもないんだけど、総額で数百万からの出費をしたわけだし、ブログのネタにもしないことにはもったいない、と思い立ったので、書き残すことにする。

最初は1エントリで全部書ききるつもりだったんだけど、思い出しながら書いてるとあれやこれやと色々出てきたので、"結婚式編" "新婚旅行編" のふたつに分けて書く。

〜式場選び

僕らは2年ほど前に同棲を開始し、去年の6月に入籍済みで、今はどちらも東京に住んでいるんだけど、

  • 新郎(僕)の実家が岡山。奥さんもほぼ岡山(兵庫県赤穂市
  • 身内(親族)だけで式を挙げたいという点は奥さんとの間でも認識が合っていた
  • 身内はもう長老レベルのジジババばっかり

...といったようなこともあり、いくつかある岡山の式場の中でも、できるだけ交通の便が良さそうな岡山駅から近いところを選んだ。

あと、神前式での挙式ができるところ、というのも大事な条件だった。理由は、"ジジババも安心して参加できるだろう" とか "チャペル式のやつは恥ずかしい" とかもあったんだけど、"牧師にカタコトがすごく苦手" というのが一番の理由だったというのはここだけの話。式場を選んだ時点での見積りで、150万円以内の予算に収まっていた。

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準備

まぁほんとにいろいろやった。

式場は岡山なんだけど僕達は普段は東京にいる、という関係で、だいたい月イチで岡山に帰省・そのタイミングで一気にいろいろ決める、みたいなかんじで準備を進めていった。でも、なんというか、式場側はあまりこういうスタイルの準備の進め方になれてなかったのか、報告や連絡の頻度とかその準備方法への気配りに不足を感じた。こちらも準備に忙殺されていてイライラしていたところが無かったとは決して言わないけれど、他にも細かい点でカチンと来る点がいくつもあって、担当者も一度、変えてもらったほど。

例えば招待状の準備。招待状って実は中身の梱包順にも決まりがあるみたいで、月イチの打ち合わせの場でそれを説明を受けたのだけど、実際の招待状のパーツをこちらに送ってもらう(宛名書きはもちろんのこと、梱包・切手貼り・発送も自分たちでやんなきゃいけないんだよね)ときに、「一部、その梱包順の完成サンプルを入れておいてもらえますか」とお願いをしていた・それを快諾してくれていたのにそれを忘れられてしまっていたり。んで、そのことを指摘するとあからさまに機嫌を悪くされてしまったり。

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予算150万円でということでこの式場を選んだのに、あれやこれやとオススメしてきて「ん、これってなんかのセット料金に入ってるのかな...?」と思いつつ選んでいたら、ひと通り選び終わったあとに「総額でこちらの金額(250万円)になりますねー」とか平気で言ってきたり。

そりゃそちらも商売だろうからやりたいことはわかるけど、結婚式のあと数十年と続くこちらの生活・幸せを少しも考えてくれてないような気がした。これが予算に入ってないのはありえないでしょ、っていうようなものを見積りから削って、無理やり予算枠内に収めていたということも後々でわかったりもするし。正直、結婚式なんて初めてなんだし見積り項目も多すぎるから、何が余計で何が不足かなんてわかんないよ。(と、いうわけで、これから予算をもとに式場を選ぶような人は、経験者と一緒に式場を回って見積りを見てもらうと良いと思った)

100万円を超えるお金を払うということもあって、つい気を抜くと、式場の人たちに対して自分たちも "お客様" 気分になってしまうんだけど、その考えは早めに改めなければならなくて。というのも、僕らも、式場の人たちにも、最終的には "列席して頂く方々をもてなす" というある一方向を一緒に向いていなければならない、ということ。身内だけなので 30人程度の小規模なものだったけど、それでも、これだけの人数を失礼のないようにもてなし、またその上で、自分たちの意思で右に左に動かさなければならない、というのはやはりとても難しいことなんだな、と思った。「着物を着て出席したいんだけど、私たちの着付けのお願いって式場に言えばいいのかな?」「一部、イレギュラーな席配置にしてほしいんだけど」などなど、30人いれば30人の希望があり思惑があることを知った。そしてその一つ一つを応対し、ときにコントロールすることに関しては、やはり式場の人たちはプロだなということを思い知った。

一番 "僕が" 大変だったのは、動画作成だろうか。写真選びに始まり、自分パート・奥さんパート・2人パートの計3パート構成で作成しなければならない。自分パートはまだ良い、自分のさじ加減であれこれできるから。奥さんパートなんかは一番大変で、「ここ、コンマ5秒長めに尺取れる?」「ごめん、やっぱ戻して」、みたいなやりとりを何度したことか。この動画作成中、僕の扱いは "一緒に結婚式の準備をする夫" ではなく、確実に "下請け業者" のそれだった。

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4/13・挙式12日前・奥さんが準備のため帰省

奥さんが一足先に帰省。受付に並べるウェルカムボードの最終準備や、地元の友達に結婚の挨拶などをしたりするため。この日から、僕のハイパー独身タイムが始まった。といってもやることは限られていて、それはつまり飲みに行ったりドラクエしたり、飲みに行ったり。だ。

奥さんがいるときは、晩御飯を作って一人で家で帰りを待ってくれているということもあり、前もって予定されている飲み会以外にはなかなか参加が難しい。「今日飲みに行こうか」「いいねー」なんていうやりとりをずっと横目で羨ましく見ていた僕は、この約10日間、そのタガを外した。この期間中、僕の飲みに付き合ってくれたみなさま、本当にありがとうございました。今後はまた "予定された飲み会" にて、よろしくお願いします。笑

ただ、タガを外しすぎたのかなんなのか、式の前日に酔っ払ったまま自宅の扉を開けたら自分の左足小指を扉に巻き込んでしまい、ここ数年に類を見ないほどのダメージを小指に負ってしまった。これを書いている今もまだ少し痛むほどの。みなさんお酒には気をつけましょうほんとに。

ハイパー独身タイムの最終日・4/23 は会社を早退し、新幹線で岡山へ。23時着。

4/24・式前日

この日は夕方にリハーサルが予定されていたけど、それ以外は特に予定がなかったので、"最初は列席頂く予定だったけど、体調を崩してしまって現在入院中の" ある親戚のおっさんのお見舞いに。

僕がほんとに小さい頃から相手をしてくれてたおっさんで、小一時間ほど話をしたんだけど、やっぱこのくらいの年齢の...、、あけっぴろげな言い方をすると "棺桶に片足を突っ込んでるような年齢の" 人間は、見えてるものが違うなと思った。「子供に遺すべきものを遺せるようにな」というようなことを色々と言われて、僕は、わかるような気がすることにもわからないような気もすることにも「うん、うん」と頷くことしかできなかった。

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その後リハーサル......という名の講習ビデオを2人で見て終了。こんなのいくら見ても、実際に自分でやらないとわかんないしな。と、奥さんと笑いながら話半分で見るというふざけた新郎新婦。ウェルカムボードの最終飾り付けなどもこの場でした。

4/25・式当日

10時に式場に到着。和装への着付けの後、12時の対面式から全てが始まる。

対面式とは、ある一室にお互いの親族が向い合って座り、それぞれの父親が親族紹介をしあう場。身内だけの式ということでこのような場を設けさせてもらったのだけど、非常に意味のある場になったと思っている。特に僕の親族には、遠くて古い親戚が多い。このような人間も全員含めて、僕のバックグラウンドとして紹介できただけでも今日この場を設けたことに意味があったように思えた。

その後神前式、洋装に着替え、披露宴、と進んだ。前日のリハーサルビデオを見ながらも思ったのだけど、「たしかに当日は恥ずかしいことばかりだけど、恥ずかしそうにしてたらそれは余計に恥ずかしいな」と思ったので、着替えをした瞬間から僕は "新郎" を心の底から演じた。今奥さんにキスの振りをしているのは僕じゃない、"新郎" だ、母親と手をつないで退場しているのも僕じゃない、"新郎" だ...。"新郎" ならきっと、こんなことやあんなことをするんだろう。...それも含めて、普っっ通〜〜〜の、結婚式をこなしたつもり。

結果、まだ写真の出来上がりは見ていないけど、それなりに "新郎" できていたのではないかな、と思う。

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最後に新郎からの挨拶があったのだけど、下記のような "報告したいこと" 、"知っておいて欲しいこと" などを盛り込めたので、これも個人的には満足している。

・当初は岡山で働いていたが、現在は東京の、いわゆるベンチャー企業と
 呼ばれるようなところで働いていること
・そしてその転職は挑戦的な意味合いが強いものであったこと
・その挑戦も、今の自分があることも、今日という日を迎えられたのも全て、
 集まって頂いた親族、両家の家族、妻によって支えられてこそ実現した
 ものであることを実感したこと
・将来的には、東京で得たものを手に、またこちらの方で仕事をしていきたいと
 思っていること
・それもまた大きな挑戦だと思っていること
・この挑戦を始めとして、私たち夫婦をこれからもよろしくお願いします

笑いあり涙あり(なぜか僕の親父が号泣したり)の、とても楽しい式であったように思う。式終了後もホテルロビーで一杯引っ掛けている親族に再度挨拶もしたりしつつ、その日はそのままその式場ホテルで一泊した。

最後にちょっとだけ、お金の話

式は基本的に全額、自分たちで負担して挙げたんだけど、何かの拍子に「本当に困ったら新郎側の両親がサポートしてくれそうだ...」と奥さんが察知してから、ちょっと揉めた。「○○がしたい。お父さん(僕の親ね)もきっと助けてくれる」、奥さんのそういう考えを何度諌めたかわからないくらい。でもこれも、 "結婚式を挙げる" ということがもたらしてくれる貴重な機会な気がする。あそこまでマジなやりとりは、今までになかったと思うし。

とはいえ、最終的には結局220万円くらいかかってしまって、大幅に予算オーバーしちゃったんだけど、

  • 夫婦でマジなやりとりをする機会を与えてくれる場
  • お互いの親族を一度に紹介し合える場
    • "結婚式" という様式を借りることでいろいろ楽
  • 自分たちが今後どのようにしていきたいと思っているかの所信表明の場
  • それらをおいしい食事と一緒に楽しみながら見聞きしてもらえる場

...と考えたら、その金額は、安いとは言わないけれど、意味のある使い方はできたのではないかなと思うようにしている。

一点目をもう少し補足すると、奥さんとの間で手の内(銀行口座の残高)をさらけ出すというか金銭感覚をリセットというか、「ハイ、ここからスタート!」みたいなかんじにする機会だったともいえるかもしれない、と思っている。社会人になりたてのときくらいの預金残高にはなっちゃったけど(僕も奥さんもお互いに)、「もうこれからは貯めていくしかないんだ」というようなところとか、金銭感覚的なところの意識合わせができた、と思ってる......思いたい。お金を貯めるのは好きだし、今後しばらくはどんだけ貯めてもいいので、このことを喜びたいと思う(震え声)。

結婚式・新婚旅行を済ませてきた 〜新婚旅行編〜 に続きます。