【エンジニアリング x ○○】がテーマの「オープンセミナー2020@岡山」を2月13日(土)に開催します!
イベントの公開からまだ数日であるにも関わらず、すでに定員の半数以上の方に参加申し込みしていただいている(!)という大変ありがたい状況なのですが、より多くの人にその存在を知ってもらうべく、このエントリを書いております。今回のオープンセミナーも非常におもしろい内容になりそうです。「岡山」と銘打っていますが、県内外問わずどなたでも参加していただけるイベントです!
あなたは何?
岡山出身・岡山在住の、IT系のエンジニア(広義)をやっております井上と申します。インターネット上では主に id:a-know という名前で活動しています。
現在の所属は、株式会社はてな という会社でCRE(Customer Reliability Engineer)をやっています。コロナ禍よりも少し前(2019年7月)のタイミングで岡山にUターンし、それ以降フルリモートで業務に従事しています。それ以前は、
- セールスエンジニア
- Webアプリケーションエンジニア(Rails, Java)
- システムエンジニア(Java, COBOL)
など、さまざまな「○○エンジニア」としてキャリアを積んできました。
そんな私なのですが、2019年のオープンセミナー岡山の懇親会の場にて「オープンセミナー2020@岡山の実行委員長をやりませんか」とご指名いただき、僭越ながらその役割を務めております。
「オープンセミナー」って?
これについては、「オープンセミナー2020@岡山」のサイトに以下のように記載しています。
オープンセミナーとは
オープンセミナーはソフトウェア技術をテーマにした無料セミナーです。このセミナーの企画・運営は、技術系ユーザコミュニティのボランティアで行われています。
過去に香川県高松市、徳島県徳島市、愛媛県松山市、岡山県総社市、広島県広島市で開催された実績があります。コミュニティ主催のセミナーに参加が初めての方もお気軽にお越し下さい。
誰に対しても開かれている、という意味合いでの「オープンセミナー」、と捉えていただければいいかと思います。
これまでのオープンセミナー岡山ってどんなかんじだったの?
特に近年の開催においては毎回キャッチーなテーマを掲げ、豪華ゲストもお招きし様々なお話をしていただきました。以下に記載のご所属等は登壇当時のものです。
- 2019年(前回):Technology X Society
- 主な講師陣:株式会社ヌーラボ 代表取締役 橋本 正徳 氏
- 2018年:エンジニアの生存戦略と働き方
- 主な講師陣:GitHub Solutions Engineer, APAC 池田 尚史 氏
- 2017年:レガシーと戦え
- 主な講師陣:タワーズ・クエスト株式会社 取締役社長 和田 卓人 氏
その他、過去の開催実績については以下のページでも確認していただけます。
今回はどんなテーマで開催するの?
開催テーマについては毎回、実行委員長の独断と偏見により決められているとのことでしたので、その前例に従って私の趣味全開で設定させてもらいました。
「オープンセミナー2020@岡山」のテーマ、それは【エンジニアリング x ○○】(えんじにありんぐ かける なんか)です!
みなさんは今、どんな仕事をしていますでしょうか。また、社会人としてのキャリアを歩み始めたときは、どうだったでしょうか。
例えば私を例に挙げて言うと、冒頭にも書いたとおり、 現在「Customer Reliability Engineer」として、担当しているプロダクトのテクニカルサポートやカスタマーサクセスの領域において成果をあげるべく、毎日仕事をしています。そんな私ですが、一番最初の職種は「システムエンジニア」で、COBOLという技術を使った仕事に従事していました。
私は今年で社会人16年目になりますが、まさか15年後に、自分が「CRE」になっている......なんていうことは、全く予想だにしていませんでした。そもそもそんな職種は存在していませんでしたからね。ただ、ここに至るまで・そして今も、ですが、「この先自分は、仕事としてどういうことに携わっていくんだろう」という漠然とした不安はずっと持っていました。そしてそれは、これを読んでいただいているあなたも、もしかしたら同じではないでしょうか? 10年後、20年後、自分がどんなふうに働いているかなんて、イメージできますでしょうか?
「リーダブルコード」という技術書の名著があるのですが、その中に、私が好きな(そして大事にしている)言葉があります。
『エンジニアリングとは、大きな問題を小さな問題に分割して、それぞれの解決策を組み立てることにほかならない。』(リーダブルコード 第10章)
15年ほど働いてきて、私にもなんとなくわかってきたことがあります。それでは、エンジニアリング、「エンジニアとしての経験」は、想像以上に、世の中で必要とされているということです。
例えば私の今の仕事は、「あるプロダクトのユーザー視点」と「エンジニアリング」の掛け合わせの上に成り立っている仕事だ、と感じています。と同時に、私のような仕事以外にもきっと、「エンジニアリングと "なんか" との掛け合わせにより、かけがえのない価値を生み出している」ことがあるはず、ということも確信を持っています。
色々な人の【エンジニアリング x ○○】を見聞きすることで、みなさんが持っている漠然とした不安が少しでも和らぐこと、そしてみなさんもそれぞれの "なんか" を見つけ出してもらえたら、 それが巡り巡って、最終的には世の中をとても良いものにしてくれるのではないか。
そのような思いを込めて、今回上記のようなテーマを掲げることにしました。ぜひ、あなただけの "なんか" を見つけるために、「オープンセミナー2020@岡山」にご参加ください!
今回ご登壇いただく講師陣について、ひとこと紹介!
今回ご登壇いただく講師陣について、僭越ながら私からひとことずつではありますが、紹介させてもらえたらと思います。以下、タイムテーブル順になります。
藤田 圭一郎さん(有限会社藤田酒店 店主 / 株式会社 COMPUS CEO)より、「エンジニアリング x 家業」
藤田さんには、【エンジニアリング x 家業】というテーマでお話いただきます(登壇タイトルも同じです)。
岡山のIT界隈でこの方を知らない方はおられないのでは?というくらい、精力的に盛り上げをされている藤田さん。岡山にスタートアップ文化を根付かせる為の活動を、自らが「会社設立」「サービス立ち上げ」という形で率先して示しておられるその姿は尊敬の一言です。
そんな藤田さんは、家業である業務用酒販店の跡継ぎ(アトツギ)としての一面もお持ちです。私自身も「家業」と呼べるものが無いわけではない境遇なので、セミナー当日はきっとおもしろいお話が聞けるはず、と、今からとても楽しみです!
吉田 康久さん(株式会社はてな CRE)より、「これから始めるデータ活用」
所属を見て気づいた方!......そうです私のチームメイトです(笑)。私からぜひにと登壇をお願いしてしまいました。吉田さんには、【エンジニアリング x データ活用】というテーマでお話いただきます。
「データ」と聞くと、ただそれだけで「エンジニアリング」の香りが漂ってきそうなものですが、これを読んでいる「xxエンジニア」の方で「データ活用ができている!」という方は、どれくらいいるでしょうか。......きっと、課題を感じている方も少なくないと思っています。
吉田さんは、データ活用の文化づくりに正面から挑んできた方です......その姿を、私はずっと間近で見てきました。そんな彼の話を、課題を同じくする方々にぜひ聞いてほしいと思っています。
末田 卓巳さん(フリーランス・NICT 情報通信研究機構 招聘専門員)より、「フォーク、ナイフ、ものづくり」
末田さんには、【エンジニアリング x エンジニアリング】というテーマでお話いただきます。エンジニアリングの二乗!!
【エンジニアリング x なんか】をテーマに据えたカンファレンスにおいて【エンジニアリング x エンジニアリング】というテーマですが、「末田さんさえよければ、ぜひ、このテーマで!!!!」と強くお願いしたのは、他でもない私です。
【エンジニアリング x なんか】に向き合い、実践している私ですが、一方で、エンジニアリングのおもしろさ、素晴らしさ、奥深さ......、、についても、その一端ではあるかもしれませんが、心得ているつもりです。家庭用ロボット "LOVOT" を筆頭に、幅広いレイヤーでとことんまで突き詰めるエンジニアリングを提供されてきている末田さん。
そんな彼のお話にぜひ魅了されていただいて、「エンジニアリングをとことん突き詰める、という可能性」についても考えてみていただければと思います。
田中 健太郎さん(GMOペパボ株式会社)より、「SUZURIを支える"モノづくり"の心」
田中さんには、【エンジニアリング x モノづくり】というテーマでお話いただきます。
SUZURIという素敵なサービスがあるんですが、みなさんご存知でしょうか?
私は趣味で Pixelaというサービスを運営しているのですが、その公式グッズの制作・販売にも利用させてもらっています。
これは完全に私の個人的な昔話なのですが、昔職場でお世話になった先輩で「将来、自分の子供に "大きな橋とかトンネルとかみたいな、これはパパが作ったんだよ" と言えるような仕事ができるといいなと思ってる」と言っていた方がいました(その後、転職されました)。当時は「なるほど」と思ったものですが、今ではこんな素敵なサービスがあるんです。形があるのが素晴らしいと言ってるわけではありません。できるわけないと思われてたことがどんどんと可能になるこの世界って、やっぱり素敵だなと思うんです。
前田 浩幸さん(猪原歯科・リハビリテーション科 医療情報・広報部)より、「医療現場で働くシステム担当者として伝えたいこと」
前田さんには、【エンジニアリング x 医療】というテーマでお話いただきます。
前田さんに登壇をお願いしたときにはまだそれほど意識はしていなかったのですが、今となっては「医療現場」「医療従事者」という言葉を受け取るときの重み、その感じ方が変わったように思っています。そこに、エンジニアリングのバックグラウンドを持つ私たちがなにか貢献し得るものはあるのだろうか。そのヒントとなるようなお話が聞けるのでは、と思っています。
庄司 嘉織さん(Launchable, Inc. Engineering)より、「エンジニアリング x US 海外とのコラボレーション」
庄司さんには、【エンジニアリング x 海外とのコラボレーション】というテーマでお話いただきます。
上記リンク先・発表概要にもありますが、このコロナ禍の状況において、リモートワークでの同僚とのコラボレーションを求められている方も少なくないのでは、と思います。前述のとおり、私も(望むと望まざるとの違いはありますが)その一人です。そして、この状況ももうしばらく続くのではないでしょうか。
この状況になって、私自身も気がついたことがあります。以前までは、人の可能性に対するハードルの中で存在感の大きかったものとして「地理的要因」(それこそ、「岡山にいてはできない」「東京にいるからこそできる」のようなものです)があったのが、別のものに移り変わりつつあるな、ということです。それはつまり、「言語」や「時差」、「文化」......などです。
裏を返すと、これらをも克服できれば、人の持つ可能性の幅はさらに広がるのではないか、とも思っています。個人的にも直近で課題を覚えていたこともあり、庄司さんのお話からひとつでも多くのものを持ち帰れたら、と思っています。
その他、よくあるご質問について
いちおう以下のようなページを設けているので、ここを見てくれ!!
おわりに
とまぁ、「オープンセミナー2020@岡山」は以上のようなかんじなのですが、実行委員長として・岡山が好きな人間として、可能ならばやっぱりリアル開催したかったし、県内外からたくさんの人に、予定会場だったアイビースクエアに・そして開催地である岡山県は倉敷市に、来てほしかったですよぉ......ぴえん!!
それが「オープンセミナー2021」になるのか「オープンセミナー2022」になるのかはわかりませんが、いつか絶対にリベンジ開催したいと思っていますので、ぜひその手始めとして今回の「オープンセミナー2020@岡山」、よろしくご参加のほど、お願いいたしますっ!!(繰り返しになりますが、「岡山」と銘打っているイベントではありますが、県内外問わずどなたでも参加していただけるイベントです!)