このたび、 @corocn さん、@13imi さんにより発刊された「迷ったら読みたい 育休はじめてガイド」ですが(発刊おめでとうございます!)、私はその執筆のための調査への協力、ということで、インタビューを受けておりました。これは、私自身が昨年育休を取得しており、またそのことをブログに書いていたことがあってのことだと思います。
昨年末に @corocn さんから Twitter DM をいただいたときは少し驚いたのですが、「正解がない中、これから育休の取得を考えている人たちの背中を少しでも押すことができれば」という @corocn さんの考えに私も共感したため、微力ながら、なにかの参考としていただければ、という気持ちで協力をさせていただきました。
そしてこのたび、めでたく本として完成をされたとのことで、ありがたくもご恵贈もいただきました!ありがとうございます!
本書の感想
本書の構成としては全4章構成で、
- 1章・2章で日本の育休制度についての解説がなされ、
- 3章では海外の状況が、
- そして4章では育休経験者からの意見をもとにした実践編
、となっています。私が育休を取得したとき・検討をしたときには、海外の状況にまで気を回すことは到底できなかったので、それだけでも気合を感じますね。
1章、2章は、育休にまつわる制度や法律について、抑えるべきところはしっかりと抑えられている印象を受けました。医療費控除についても言及されていて、隙がない!(我が家の場合は、帝王切開になったことにより医療保険から保険金が出たことで対象にはならなかったけど......)
あとは、個人的に「絶対あるだろうな〜」と思っていた、「経験者であっても把握できていなかったこと」や「ちょっと勘違いをしていたこと」が、やはりたくさん織り込まれており、普通に勉強になりましたね。「パパママ育休プラス」という制度なんか、聞いたこともなかったです......。
海外の育休事情についてまとめられた3章は、ここまで調べられていることが素直にスゴイと思いました。自国(日本)についての日本語で書かれた情報ですら、まともに収集することが難しいのに......! まとめただけでなく、それぞれの国の制度に対する感想、コメントが添えられているのも、個人的には良いなと思いました。
そして経験者からの意見などをもとに構成された4章は、「そうそう、わかるー」「なるほど、そういう考え方もあるなー」といった感じで、本書刊行の目的のとおり、読者にしっかりと寄り添い、後押ししてくれる内容になっているなぁと感じました。「キャリアを薄く継続する」といった表現などは、半育休を選択した自分としてもしっくり来る表現でしたね。「夫婦の関係・あらゆる困難を乗り越える "チーム" になる」というのも、まさに。というかんじで。
「パートナーにひとりで毎日デスマーチさせるのか?」という、もしかすると大げさに思われるかもしれないような表現もありますが、これは決して大げさではない、かつ、想定読者層であるエンジニアに端的に状況を伝えられるワーディングを選択されているな、と感じました。
全体を通しての感想としては、図示も多く、わかりやすさに重点を置いて配慮されていることを終始感じられました。「育休で "減るお金" と "増える子どもとの時間"」を実際の年収例をもとに数字で比較されていたりもして、そういう "わかりやすさ" にも気を遣われているな、と思いました。
あと、私自身まだ育休取得から1年も経ってないわけなんですが、普通に忘れちゃってることが多い、ということにも気付かされました。2人目、3人目も考えていたりする(もちろん巡り合わせの部分もありますが)ので、この本はしばらく僕のバイブルになりそうな一冊だな、と、感謝もしています(その時その時の法令には注意が必要ですが)。
そんな「育休はじめてガイド」は「技術書典 応援祭」でお買い求めいただけます!
「迷ったら読みたい 育休はじめてガイド」ですが、#技術書典 応援祭での販売も開始しました!もともと技術書典8で頒布予定だった本です。
— ころちゃん🍛 (@corocn) 2020年3月7日
エンジニア + プロダクトマネージャによる執筆です。EMな人にも読んでもらえると嬉しい!
販売ページはこちらhttps://t.co/Mcj9CBXPDD https://t.co/YXpqdjXboY
「エンジニア && 育休」な本って、なかなかないと思います。ここまで感想として書いたとおり、とてもオススメできる内容だと実感しましたので、「育休」というキーワードにピンときた方は、ぜひお手にとっていただいたら良いのではないかと思いました!
このような素晴らしい本を世に出していただいた @corocn さん、@13imi さん、本当にありがとうございます!!