以下のエントリの通り、7月からリモートワークを開始しています。
社会人になってからはや15年、ずっとオフラインな働き方をしてきたしどちらかというと自分自身でもオフライン派だと思っている自分が、「リモートワークを始めた際に気をつけたこと」「開始から1ヶ月弱が経過した時点で気をつけていること」をメモしておこうと思い立ち、こうしてキーボードを叩いています。
今月末でリモートワーク開始1ヶ月だし、その時点での僕なりのリモートワーク知見をアウトプットしとこうかなー。
— a-know (@a_know) July 17, 2019
3ヶ月後、半年後、くらいにも書き残しておくと良さそうな感じがしている。
ひととおり書いてみたものの、たぶん僕がちょっと変だからだと思うんですがあまり参考にならない内容もあると思うので、あまり期待はしないでください......。
- 仕事をするための空間と生活をするための空間とを分ける
- "楽だな〜" には疑いの目を向ける
- 日々のコミュニケーションについて
- リモートに備えたチームづくりをした
- 設備大事
- 目下の課題
- 以上がリモートワーク開始一ヶ月時点での現状です
仕事をするための空間と生活をするための空間とを分ける
分けました。これまで2LDKの部屋に住んでたのを、地元への引っ越しの際、完全な仕事部屋を作るべく3LDKの部屋を選びました。仕事部屋には、仕事をするとき以外は入らない運用です。
僕は以前から、コワーキングスペースやカフェなどで "もくもく" するのを結構頻繁にやっていて、「これ、結構集中できるな」というのを実感として持っていたので、その応用(?)のつもりです。僕は心の弱い人間なので、自分のいる環境も変えてあげないと自分の中での "モード" 、"スイッチ" も切り替わりにくい感じです。そのぶん、この運用で今のところうまくいっていると思ってます。
"楽だな〜" には疑いの目を向ける
リモートワークを始められる方のその理由には様々なものがあると思うのですが、僕の場合は単に「地元で暮らしたいから」ということがその理由でした。なので、「あ、リモート、楽だな」って感じたとすればそれは僕にとっては落とし穴になりかねないな(上記 "モード" 、"スイッチ" の切り替えの阻害要因になり得る、的な意味で)という予感みたいなものがありました。
そうしたこともあり、リモートワークという大きな変化があったからこそ、それまでの過ごし方やリズムみたいなものは極力変えないように意識をしました。例えば以下のようなことです。
- "いつでも外を出歩ける" 格好を毎日する
- 身なりを整える
- ヒゲも剃る
- 服も着替える
- 少し余談になるけど、弊社・はてな は企業Tシャツがたくさんあり、平日は極力この企業Tシャツを着るようにしています。ユニフォーム感!
- 仕事部屋に "通勤" する
- リビングから仕事部屋には徒歩2秒で行けるけど...
- 「いってきまーす」と一度外に出て自宅周辺を歩き(といっても1〜1.5kmくらいですが)、自宅に戻ったらそのまま脇目も振らず仕事部屋に直行する
- 運動不足を懸念してのことでもある。この程度では焼け石に水でしょ、というのはそうなんですよ〜〜〜助けて〜〜〜という感じ
また、今は奥さんが産後の関係で里帰り中のため自宅にはおらず、お昼ごはんは普通に自宅の廊下を通って外に出て外食してるのですが、帰ってきたらそのスタイルだとお昼に奥さんと顔を合わせちゃいそう(そこで "スイッチ" が切り替わっちゃいそう)なので、将来的には、朝にお弁当を作っておいて仕事部屋で食べるスタイルにするかー、などと画策しています。それでもトイレの問題は残る......。
念の為に言っておくと、奥さんとの仲は良いほうです!
日々のコミュニケーションについて
最初の一週間ほどは試行錯誤したものの、今は以下のようなスタイルです。
- 通常のコミュニケーションは slack で
- 1日の終わりにはグループウェアに簡単な日報を書く
- ミーティングは Google Hangouts Meet でやる
- それ以外は Facetime で常時接続しておく
- オフィス側には、それまで僕が座っていたあたりに画面を置いておいてもらう
SOUND ONLY
(音声のみ・カメラオフ)にはせず、常にカメラもオンにしておく
通常のコミュニケーションはslackで、というのは、リモートワークに入る前からもそうだったのであまり変わらないですね。変わらないんですが、slack外でなされたやりとり(そしてやりとりがされていないことも含めて)というのをキャッチすることがかなり難しくなったので、自分の発言もそうですが、チームメンバーの発言にも注意をする(してもらう)必要があるなーと改めて実感しています。
リモートやってる人にとってのチャットでのコミュニケーションって結構生命線なんだな、と、自分がリモートを始めて実感した次第です
— a-know (@a_know) July 22, 2019
「Facetime で常時接続しておく」というのは「空間共有」という部類?のリモートワークコミュニケーションスタイルだそうですね。
オフィスの環境音なんかも僕の部屋にいながらにして入ってくるので、結構 "没入感" があっていいかんじです。人によっては気が散るとか集中できないとかあるかもですが。
最初はこの空間共有についても Google Hangouts Meet でやってみてたんですが、比べてみたりした結果、空間共有については Facetime のほうがあらゆる面で良かったので、これに落ち着いています。オフィスで働いてたころは結構外出とかもしてたので、「リモートワークをしてなかったときよりも a-know さんがオフィスにいる!」と評判?です。w
また、今仕事では MacBook Pro を使ってるのですが、僕の顔を写すカメラはそのPCのカメラを使うのではなく、斜め横くらいに置いてある別端末からの映像を Facetime などで流すようにしています(滝川クリステルさんのアレをイメージしていただければ、だいたいそんなかんじで合ってます)。というのも、非リモート時でも相手の顔を真正面に見ながら仕事をすることってめったにないと思うし、こちらとしても真正面から見られてると思うと気が気じゃないので。
あとオフィスでは日頃からカフェスペースなどで軽いディスカッションなどをすることもあるんですが、そういうときにはオフィス側の Facetime 端末を持っていってもらってそのまま議論、みたいなことも実現できたりしています。「a-knowさんも運んであげますねー」みたいな感じで移動されるので、なんというか介護を受けてるような、すごく不思議な感じを体感してます。w
あとは心構えとしては、リモートだからこそ積極的に発言しなきゃなと意識してますし、可能ならその場のファシリテーターもやるくらいにしてます。どなたかが言ってましたが、多拠点ミーティングの場合、人数的に少数のほうが主導権を握るような座組にするくらいがちょうどいいな、と感じてます。
リモートに備えたチームづくりをした
というと、ちょっと誇大広告かもしれないんですが。
僕のリモートワークが始まる2ヶ月前のタイミングで、CREチームに新たなメンバーがjoinしてくれまして。新たなメンバーを加えたチームとしてのチームビルディングの際、「リーダーである僕が2ヶ月後にはリモートワークをする」ということを踏まえた、という感じです。それまで2人だったのが3人チームになり、ようやくチームっぽくなってきたということで、それまであまりできていなかった以下のようなことをやるようになりました。
- デイリースタンドアップ
- 定期的なふりかえり
- タスクのアサイン先を個人からチームへ・持ち回り制へ
これらの新しい取り組みを、リーダーである僕が2ヶ月後にはリモートワークになるということを見据えて、「リアルな場に僕がいなくても同じように場が回るかどうか」を意識しながらやっていきました。やったことの一つ一つは、具体的に列挙するのが難しいほど些末であったりなんでもないように思えることだったりするのですが、現時点で特に変わりなく継続して実施できているので、あー良かった、と思っています。
設備大事
今回のようにがっつりリモートワークをするのが初めてだったので、とりあえずスモールスタートで!(?)というかんじで、最初は設備も以下のように適当だったのですが、
- マイクは iPhone のオマケのイヤホンマイク
- ネットワークは無線LAN
かなり早い段階で「すみません、聞き取れませんでした」とか「画面の a-know さんがフリーズしてます」といったことが頻発しだしたので、すぐに以下のような環境に変更をしました。
- マイクをBlue Microphones Yeti USBマイク【日本正規代理店品・メーカー保証2年】ブラック 2070 指向性4モードに
- ネットワークを有線LAN接続に
特にマイクはすごく良いっぽくて、マイク沼とか録音沼にハマってしまいそうな自分がいます。そんな沼あるのか??
良いのでは pic.twitter.com/dcX85C9iLT
— a-know (@a_know) July 19, 2019
こうした設備については、社内のリモートワークの先達の方からのご意見を参考にしました。最初っからやっておけばよかった......。
Blue Microphones Yeti USBマイク【日本正規代理店品・メーカー保証2年】ブラック 2070 指向性4モード
- 発売日: 2016/08/02
- メディア: エレクトロニクス
目下の課題
と、自分的には初めてのリモートワークにしてはだいぶうまくいってるのでは?という評価をしてるのですが、唯一、"ミーティングから戻ってきたときに Facetime をつなぎなおすオペレーション" に煩雑さを感じています。こちらから Facetime を要求するとまぁまぁな音量で呼び出し音が鳴ってるみたいなので気を使ってしまう(なので基本的に向こうからつないでもらう運用にしている......)、というのと、そもそも呼び出し先が別ミーティングとかで不在の場合、Facetime 接続がない状態でしばらく仕事をしなければならない状況になってしまっています。
これは、Facetime と同等のクオリティで、接続方式の異なる別のソリューションを導入するのがいいのかもしれないですね。
以上がリモートワーク開始一ヶ月時点での現状です
今後、3ヶ月とか半年後にはまたなにか見えてくるものがあるんじゃないかと思っていて、そうなればまだこちらで報告したいと思います。現場からは以上です!