えいのうにっき

a-knowの日記です

チームは、チームリーダー(とチームメンバー)が望む形に成る。きっと。

現在僕は、自社いちプロダクトの開発チーム(エンジニアチーム)のリーダーを仰せつかっている。

ぶっちゃけ、自分のチームは、"そこそこうまく回っているほう" なのかな、という自負はあるんだけど(もちろん山谷はある)、だからといってそのまま今のチームに安穏としていては、自分にとってもチームにとっても、会社にとってもプラスにはならないなと思っていて。つまり、いつの日か、自分の愛するチームを(会社を、ではなく)離れなければならない時は来るんだろうなと思っているんだけど、そうなるとまず気になるのが、後任の人に何をどんなふうに引き継ぐか、ということ。

幸いにして、チームでやってきた今までの取り組みの甲斐あってか、「自分しか知らない・できない」ようなことは、実はそんなにはない感じではあったりする。だから、技術的な面での引き継ぎは、殆ど無いかあっても知れたものだと思う。肝心なのは、イテレーション(スプリント)毎の各MTGのファシリテート・進め方や立ち回り方、ちょこちょこ作ってるちょっとしたドキュメントの作り方(や作るタイミングとか?)とかなのかなっと思う。というか、今までにも、「そこらへんのことを a-know さんがどういう風にやっているのか知りたい(形に残してくれ)」とチームメンバーから言われたことがあったりした。

でもここらへんって、「形に残してくれ」と言われてもなかなか難しいものがある。 というのも、自分が今までやってきたのは、「こういう感じにチームでの開発が動いていけばいいな〜」と自分の頭に思い描いたとき、足りないように思える "ピース" のようなものを先回りして準備したり、その "ピース" を埋められるように立ちまわったりしてきただけだから。上手くいったことも思うようにいかなかったこともあるけど、これらをあらかじめ形に残すことは、できない。チームだって、その様子や状況は常に流動的なわけだし。

敢えて言うのであれば、「チームのことを第一に考え」て、「そのチームで開発するときのことを超・具体的にイメージ」して、「その各場面で足りなさそうな部分や役割を前もって準備する」こと。これが僕がリーダーとして一番気をつけてやってきたこと。(もちろん品質の担保とか緊急時の対応とか、そういった別の役割・心構えとかはあるけど)

さらに自惚れたことを言うなれば、「こんな感じの流れで開発が行われるようになって欲しいな〜」とリーダーが望んだように、チームは成るんだと思っている。ただ「チーム」は自分以外のメンバーもいて初めて「チーム」なので、当然、そのような形に成ることをメンバーみんなが望んでいる必要も、あるけど。(だけど、「絶対こうなったほうがチームも良くなるはず!」と自分が思うのなら、メンバーが障害に感じていることを一つ一つ取り除いてあげるような地道な努力も必要だとも思う)

つまりチームは、チームリーダーとチームメンバーが望む形に成る。良いチームになるのも、悪いチームになるのも、チームリーダーとそのメンバーが「そうありたい」と望んだ結果でしかない。

そして今僕がいるチームは、"安定稼働" と "新しいことへの挑戦" とのバランスを常に考えながら前進できるチームであり、そんな最高なチームとそれを作り上げてきてくれたメンバーとで今の開発の仕事が出来、本当に幸せに思う。

...という、このエントリを、この先いつ来るかわからないリーダー交代のときのための引き継ぎ資料の一つとして書いた、ということにする。笑 その人と、メンバーとで、望む形のチームにしていって欲しいと切に思う。

follow us in feedly