えいのうにっき

a-knowの日記です

Twitterと僕。Twitterというツールを、考える。

iPhone購入を契機に「Twitter」を使い始めて、約半年が経ちました。昨年12月の末にはTwitter岡山クラスタの方々と忘年会。先週にはそのうちのお一人、フリーのWebデザイナー(で大丈夫かな?^^;)の方とサシ飲み。「なかなか社外の技術者・IT/Web関係者の方と知り合う機会がないなー」と思っていたところだったので、この流れは大事に育てて行きたいなと思っています。 またTwitterそのものに対しても、「ある情報・特性を持った人と人との距離が遠い」「そういう人と繋がりを持つ場があまりない」という、「地方」と「都会」との差を埋めることのでき得るツールになりそう(Twitterとは別に、解消しようとする努力不足もあったと思いますが)、という実感を、最近ひしひしと感じています。特に、現時点でTwitterというツールを活用しているような人っていうのは、自分がこれから積極的に交友を広げていきたい人である確率が高いんじゃないかな、と。

そんな中、社内で唯一(かどうかわかんないけど)Twitterをやってる後輩と、Twitter談義メールに花が咲きました(仕事しろ)。その一部を、加筆修正して、以下に。

後輩:Twitter、いつまで流行ると思います?インフラ化を提唱している人もいるが、“mixi疲れ”ならぬ“Twitter疲れ”なんてものも見かける。 ぼく:難しいな。(どのくらいユーザーを集めてるのかわかんないけど、)「アメーバなう」が始まったのは、実はTwitterにとって 良かったことだと思う。住み分けの選択肢ができるから。寿命が少し延びたと思うのよね。疲れちゃうような使い方をする人は「アメーバなう」、みたいな? そもそも、Twitterみたいな“つながりの緩い(ことがユーザーの前提にある)”ツールには、そういう「疲れ」という言葉で表現されるような感情は起こりにくいんじゃないかなとは思う。「疲れ」ってのは、生まれた“つながり”を維持しようとしたときに発生するようなものだと思うから。 Twitterってのは、“情報の、拡散しようとする特性、より似通った情報を人間が集合させようとする特性”を加速させるようなところがあるツールで、今後それがますます強くなっていく・求められてくるような気がする。そのなかで、いずれTwitterに変わるツールが現れると思う(し、それを願ってる)。だからまあ、言ってみれば、そのときがTwitterの寿命かも。 (ただこのTwitterで新鮮に感じたのが、傍目にはかなりハード・窮屈な制約(140文字制限とかね)が逆にそのツールを強く特徴付けることがあるんだなということ。「Twitter、何かと不便でしょ?色んな制限を外したツールを用意したよ!使ってね!」てな感じで新たなサービスを誕生させても、それじゃぁツールの入れ替わりは起きないだろうなぁ。「自由を!」と口々に言うことが多い人間だけど、自分を縛り付けるルールも同時に求めてるのかなあ) <<

後輩:Twitter利用者の8割がフォロー数/フォロワー数とも10人以下--NTTアド調べ」これは意外すぎた!「自分で書き込むよりも、ほかのユーザーの書き込みから情報を得る利用のほうが多い」ってのを見ると、日本でのTwitterのインフラ化は難しそうだなあ。ウチの社内でも情報共有に関する議論が交わされてるけど、それと似た現象で面白い。 ぼく:あ、でもね、おれは「自分をフォローしてくれてる人のTLを汚さないだろうか」ってことは、最近気にするようになったなw いかにTwitterといえど、一定(Twitterだからかなり低めにできるけど)以上のツイートを乗っけないと、とか、考えるようになった。見てるぶんには、気にしないのにね。自意識過剰かもしれんがw <<

後輩:Twitterで評判になって、企業の売り上げが伸びるケースが結構多いですね。僕のTL上でぱっと見ただけでも、いくつもある。Twitterはもう立派なビジネス手段の一つですね。 消費者のつぶやきから人気を集めるケースも多いけど、売り手の戦略もうまいですね。出版社系はうまい気がするなあ。逆に下手なケースもある。先日、TBSなんかは、坂本龍馬ハッシュタグにTBSの番宣してて叩かれてたw ぼく:ん〜、まだ「物珍しさも手伝って」売れ行きを助長してる、という域を出てない気もするけど。 今でいう「ブログ」のような地位をTwitterが確立できてから、「Twitterはもう立派なビジネス手段の一つ」と見なすべきかなと、個人的には感じてる。個人的には。 (別に、早々とそう結論付けることにリスクがあるわけじゃないから慎重になる必要はないんだけどね。大事なのは、より多くの企業なりなんなりが「Twitterはもう立派なビジネス手段の一つ」と見なして、どんどん利用して、どんどんと失敗例を積み上げることだと思うし) それとビジネスにおいては、「Twitterは、消費者との距離を縮めるためのツールである」という意識のあるなしが、成功の為のキーの一つな気がする。 そのTBSなんかは、(ツイート自体見てないからわからんけど)その意識を持たず一つのメディアとして利用しようとしたから、失敗したんじゃないんかな?・・・とか。 後輩:確かにまだ物珍しさは抜けてないですね。利用者もまだ日本では2%弱らしい。そのうち、男性が7,8割を占めてるとか。 ただ、今までに「ブログで話題になって」「mixiで話題になって」という言葉をあまり聞いたことないなと。2chは結構あるけど。これらと比べて「ビジネス」と強く結びついてるのがTwitterなんだと思う。逆に、ブログ、mixi2chにビジネスというイメージが僕は結びつかない。 ぼく:なるほど、「ビジネス色の強い(強く持つことのできる)ツールである」と。ブログ、mixi2chにビジネスというイメージが結びつかない、・・・確かにおっしゃる通りな気がする。 でもね・・・なんつーかな、一時期流行った(持て囃された)「セカンドライフ」と似た扱われ方をされてるように感じる瞬間があって、それが心配なのよね。ビジネス色が強いのは結構。でも、ツールとして生き残る・強みを獲得するには、現在の「ブログ」のような安定感も、欲しい。・・・という意味で。安定感というかね、ホント、よくここまで市民権を得たなぁと思うもん、「ブログ」。 まぁ、今のまま方向を大きく誤らなければ、大丈夫かなと思うけど。。 後輩:ほうほう、なるほど。安定感は確かにほしい。時間の問題の気もするけどw <<

それと「Twitterで話題になってるアレ、どう思います?」みたいな会話を、会社の人間とできるようになったことが、単純に楽しい・嬉しい。 生身の人間とのつながりを持つきっかけを作ってくれる・直接的なつながりを持つ前のワンクッションになってくれる、Twitter。「IT/Webができること」と「人間が求めていること」の違いに気付いて、それを考慮したツールっていうものの走りが、これなのかもしれないなぁと。

Twitterに代わる新しいツールに関しては、foursquareなんてのがが騒がれ始めたりしてますし。今後も楽しみですね。

週刊 ダイヤモンド 2010年 1/23号 [雑誌]

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