前職での経験を振り返っても、一番心が折れたのもこれだし。今の職場に来て思わず感動してしまったのも、そのムズかしい見積りに対して(合理的だと思える方法で)みんなで立ち向かっていたから、なわけだし。"感動" って大げさな、と思われるかもしれないけど、ぼくはその感動のあまり、岡山に帰省したときに少し、そのことについてお話をさせてもらったほど。
ただ、そうやってお話をしたりとかして「いまいちピンと来ていない感(聴衆が)」を肌で感じたのもそうだし、個人的にも名著と崇めている「アジャイルサムライ」を読んでも、「これは失敗経験のある人にこそ、受け入れられる表現だなー」と感じるところがあったりする。
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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やっぱり見積りってムズかしいと思うのだ。各個人の経験がモノをいうところも多分にあるし、そもそも、"目には見えないモノを、一人ならまだしも、多人数でつくり上げる" こと自体が、とんでもなくムズかしいわけだし。
そんな中、現在所属している会社で、インターン生を受け入れる機会に恵まれた。インターンシップのメインコンテンツとしては、"社員が欲しいと思っているアプリケーションを、一週間で作ってみよう!" というものなんだけど、せっかくうちの会社に来てもらうのだから、うちの会社の強み......、、アジャイル(スクラム)開発をしているからこそのノウハウ、というか、"そういうスタイルにどっぷり浸かってチーム開発をするという、なんともいえない心地よさ" みたいなものの一端を感じてほしい、と、強く思った。
ので。スクラムマスターでもある自分のボス(技術チームマネージャー)を差し置いて、「アジャイルな計画づくりをやってみよう」と題したワークショップの講師をさせて頂いた。
以下、そのときに使ったスライド。
会社のブログにも、その紹介記事を書いた。
今回のワークショップで紹介している内容は、決して100点のものではないし、全ての開発者・開発チームにとってフィットするものでもないと思う。でも、6,70点ぐらいはいけてるんじゃないか...とも思っている。
インターン初日に 6,70点のやり方を知って、実践して、より自分たちがやりやすい方法を見つけ出そうとし、また本当に見つけ出すことで実際に開発がドライブする、というところまでもし経験してもらうことができれば、それはもう最高に幸せなことだと思う。ぼくたちにとっても、インターン生にとっても。
それはそれとして、こういう話、いろんな場でもっとやってみたいな、なんて気持ちもあったりする。それは多分、そうすることで、"自分のところの開発の仕方にも還元できるようなヒント" がきっと見つかる、と思ってるから、なんだろうなー。