えいのうにっき

a-knowの日記です

MINI(R56)Cooperに、エンジン(DME)チューニングを実施!

こんにちは、a-knowです。 新年二発目のエントリも、クルマの話題になって恐縮なのですが・・・。先日報告させて頂きましたとおり、情報セキュリティスペシャリスト資格の2010年度秋季試験に合格することができまして。で、今勤めている会社というのが、資格取得に対する報奨金制度というものがあるんですね。具体的な額はまぁアレなんですが、それなりにまとまったお金が臨時収入として得られそうだってんで、前々から懸案事項でもあった、MINIのエンジン(DME)チューニングを先日、実施してもらってきました。今日は、その報告やインプレッションなどを書いてみたいと思います。

DMEチューニングとは??

そもそも「DME」という聞きなれない単語ですが、これは一体何なのかというと。

DMEとは、BMWの電気系統をマネジメントする制御コンピューターのことで、クルマの心臓にあたる部分と言っても過言でないほど重要なパーツ。DMEから発信される指示情報が適切でなければ、エンジンをかけることすらできなくなるほどで、デリケートな情報が詰まっているブラックボックスです。

・・・まぁ、わかったような、わからないような、という感じですが(^^;)。僕が今回(そしていつも)お世話になった、MINIを専門で見ておられる「萬治屋さんのHP」にも解説ページがあるんですが、僕個人としてはこちらの「DME」、そして「DMEチューニング」についての解説がとてもわかりやすかった(イメージしやすかった)です。

最近の自動車は、エンジン制御の殆んどが、コンピューターによってなされています。どの回転数でどれくらいの燃料を出すのか、どういう加速のフィーリングにするのか、コンピューターのプログラムで調整されています。 逆に言えばコンピューターのプログラムを変更することによって、加速のフィーリングは変えられるということです。 メーカー出荷の状態は安全マージン(限界に達するまでの余裕の部分)を非常に多く取ってあって、大半のエンジンはコンピューターの プログラムを変えることによって、本来そのエンジンが持っている性能をより発揮できる様になり、 安全マージンを確保したまま、パワーも上げることができます。 更に、エアクリーナーや、マフラー、触媒等エンジン機能部品を高性能なものに交換した場合、ノーマルコンピューターのプログラムでは合わないので、それをその部品に合ったプログラムに変更 することによって、アフターパーツの性能も活かせ、パワーアップにもつながります。 これが、DMEチューンです。

エンジンそのもののパワーが仮に100あったとしても、例えばそのクルマがどんな環境下でも(そのクルマが世界的に販売されるものならなおさら)大丈夫なようにするためだったり、さらにはそのメーカーの販売戦略のため(上級グレードとの色分けをハッキリさせるため)だとかで、多くの場合が90や80のチカラにあえて抑えられていることが多いんだとか。 特に後者は、MINIについては特に言えることのようですね。いまやONEもCOOPERも、載っているエンジンはどちらも1.6lであるにも関わらず、馬力差は約30馬力ぐらいありますから・・・。(だから、ONEに対してDMEチューニングするとCOOPERとほぼ同等の馬力が実現するようです!)

チューニングによる副作用はないの?

DMEチューニングをすることによる副作用というのは、僕も真っ先に心配したところです。先ほどの解説文にも「メーカー出荷の状態は安全マージン(限界に達するまでの余裕の部分)を非常に多く取ってあって」とありましたが、それはやっぱり必要なものだからマージンとして取ってあるものなんじゃないか?と・・・。 この疑問に対して萬治屋の店長さんは、下記のようなことを説明してくれました。

Q:なぜ、メーカーはそれだけのパワーを最初から出さないのでしょうか?また、エンジンの耐久性は落ちるのしょうか? A:自動車メーカーはその車の使用される気候や条件に合わせた開発を行っている訳ではありません。燃料の品質なども違う条件でも世界中で使用できる車輌開発を行っています。そのため、エンジンについては安全マージンを必要以上に取っています。そのマージン部分を少しだけ減らすことでエンジンの耐久性を落とすことなく、安全性・信頼性・耐久性重視 をしたデータプログラムをご提供致しております。

結局は、このようなことを丁寧に説明してもらえる、そしてその車種を専門的に見てくれる信頼できるショップが身近にある、ということが、僕にとっての最大の後押しとなりましたね〜。

正規ディーラーでのサービスが受けられなくなるようなことはない?車検も大丈夫?

このことに関しても、下記のような説明をしてくれました。

Q:ディーラーのサービスにて診断装置にエラーが入ったりしませんか? A:DME TUNE は車検適合品となります。イモビライザーなど車両固有のシステムにはまったく手を加えませんので、各メーカーのディーラーサービス・車検にも対応しております。

「まず、ディーラーさんも気が付きませんし、かといってディーラーによる対応で書き換わってしまうようなこともまずありません。」と、店長さん談。こちらに関しても大丈夫そうです。・・・が、個人的には、わざわざディーラーさんにチューニングをしていることは言うようなことはしないほうがいいだろな、とも思っていますw

馬力が出るようになる代わりに、燃費が悪くなるんじゃないの?

これも懸念される副作用の一つではありました。が、「いえ、むしろ良くなることの方が多いですね」と、店長さん。

そもそも、ガソリンが消費されるのはアクセルを踏んでエンジンを回すとき。当然、たくさん回す(高回転)ほどに消費するガソリンは増えるわけです。一方で、DMEチューニングはエンジンの使い方をより効率良くさせるためのチューニングと考えれば良いので、例えば、「10」アクセルを踏んで「10」ガソリンを消費して、「100」のパワーを得られていたものが、同じだけの動作(「10」アクセルを踏んで「10」ガソリンを消費)で「110」のパワーを得られるようになる、それが今回行おうとしているチューニングです、・・・と。なので、チューニング後に「100」のパワーを得ようとするならば、「9」アクセルを踏んで「9」ガソリンを消費するだけでよくなるわけです、と。なるほど、そう言われてみれば納得、というかんじですよね。 ・・・ただ、「走りが良くなる関係で気持ちよくなっちゃって、ついつい(アクセルを)踏みすぎちゃうことはあるみたいですけど」とも、おっしゃっておられましたが。笑

でも、「ホントに本当か?」と思わずにはおられない、面倒な性分のわたし。実はそれを、検証できなくもなさそうなのです。・・・といいますのも、実は、MINI購入からずっと平均燃費を満タン法で記録し続けているんですね。

a-knowのR56 Mayfair(AT) 燃費(km/l)

ちょうどよいので、これでチューニングによる燃費への影響を検証してみたいと思ってます。まだチューニングを施してから給油はしていないんですけど、チューニング実施時期(2011/1/16)を境にこのグラフがどのように推移していくか?は、個人的にもとても興味深く思っています。 (関係ないですが、このグラフを見ると、寒くなってから一気に燃費が悪くなってますね〜。。やっぱエアコンでしょうね。。:-( )

実施することによる効果にはどんなものがあるの?

Q:どのようなチューニングを行うのですか?他のコンピュータチューンとの違いは何ですか? A:主にDBW Map、点火時期Map・燃料Map・ターボブーストMap・REVリミットMap・電子制御スロットルMap・ スピードリミッターMap・車輌によってはオートマチックトランスミッションMapの変更を行います。

・・・と、DMEチューニングは上記のように多岐にわたる項目について実施され、それによって得られる効果にも色々なものがあるようなのですが、個人的にもその一番の目的は「馬力アップ」です。なんといっても。 萬治屋さんのHP(http://www.manjiya.co.jp/about-dme.html)によると、DMEチューニングによるR56 Cooperでの伸び代は、【120PS→134PS】と、14PS、1割程度のアップ。僕の場合、既に吸排気系に手を加えていたりする(このときに、馬力も1〜2%上がるようなことを言われた)ので、都合135PS程度になっている、といったところでしょうか。 14PS、チューニングの結果伸びる値としては、大きいような小さいような・・・。その違い、明確に体感できるよね?という期待半分、「チューニングをして馬力アップしてるんだ」とドライバー自身が思い込む“プラシーボ効果”によるところも少なからずあるんだろうな、という心配な気持ち半分・・・というのが、正直なところでしたが・・・。

で、乗ってみての感想は・・・。

萬治屋さんで、DMEチューニングをCooperに実施したことは今までにないとのことで、店長さんからも「ぜひまた感想を聞かせてください」といわれるほどでしたが・・・。

上述のような「プラシーボじゃねーの〜?」というツッコミを恐れず書きます。全っ然違います!!

一週間借りていた代車がショボかった(ミニはミニでも、三菱・ミニカ(軽)だった^^;)関係で、MINIに戻った瞬間はチューニングによる違いよりもクルマそのものの違いに目を白黒させてた、というのが正直なところだったのですが、その後、チューニングの違いを明確に見極めるために、走りなれた道を含む100km強のドライブを敢行。やはりその「走りなれた道」を走っているときに、「あ、やっぱ違うわ!」と感じ取るに至ったワケです。

たしか店長さんは「中回転域が特に変わってきてると思いますよ」と仰っておられたように思うのですが(うろおぼえ)。一方の僕は、クルマに関して難しいことは全くわからない・語れないのでアレなんですが、素人なりのフィーリングで表現させて頂くならば、「まるでクルマが軽くなったようなかんじ。特に出足と、巡航速度までの加速において。」という感じです。回転域、という言葉を使うならば、低回転域〜中回転域、ということになりましょうか・・・。

・・・あ〜、なんていったらいいかわかんないんですけど、ただでさえ運転するのが楽しいMINIが、さらに楽しくなった、そんな感じなんですよホントに!w  店長さんが言っておられた「走りが良くなる関係で気持ちよくなっちゃって、ついつい(アクセルを)踏みすぎちゃうことはあるみたいですけど」というのもホント、頷ける。「加速すること」に対して今までにあった、ほんのちっちゃなストレスが、これで完全に払拭されてしまったかんじ!MINIに、ほんの少しでも“走り”を求めている方にはホント、オススメです!!

・・・あ。あとですね。冬場ならではの気づきだとは思うんですが、チューニング前は、エアコンを入れるとアイドリング時の回転数は800〜850rpmに上がっちゃってたように記憶してたんですが、それが、チューニング後は700〜750rpmで推移してるんですよね。つまり、エアコンのON/OFFによるエンジン回転数への影響が(ほとんど)見られなくなりました。これは普段から何気に注視してたことなので、思い込みでもなんでもないと思っています(でも、これがどれだけイイことかはさっぱりわかりませんが)。 すみません。これ、完全に勘違いしてました・・・(2011/1/20 追記)

ちなみに、チューニング完了までのステップ、費用について。

R56 Cooperに対するDMEチューニングに関しては、ユニットを取り外してプログラムの読み出しを行ってくれるところに郵送しなければならないそうです。具体的なステップは以下の通り。

  • ショップA(僕の場合、萬治屋さん)にクルマを預ける。
  • ショップAにて、クルマからユニットを取り外す。
  • ユニットを、データの読み出しを行ってくれる別ショップBへ郵送。
  • ショップBにて、データの読み出しを行う。
  • ショップBは、読み出したデータをイタリアだったかイギリスだったかのメーカー(僕の場合、CMDtechnologies)に送信する。このとき時差を考慮する必要あり。
  • メーカーにて、送信されてきたデータを最適に加工し、ショップBに送り返す。
  • ショップBは送り返されてきたデータをユニットに上書きし、そのユニットをショップAに送り返す。
  • ショップAは、送り返されてきたユニットをクルマに戻す。

これらにかかる費用ですが、チューニング・データそのものの料金として【\103,950】。さらに萬治屋さんの工賃として【\12,000】の、合計【\115,950】の請求でした。(余談ですが、大事にとっておいた「萬治屋・10%OFFクーポン」をここぞとばかり活用し、なんとかトータル10万円代で収めることができました〜♪)

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