ここ数日、某家具販売サイトの障害が騒ぎになっているけど...。。
アジャイルサムライという、アジャイル開発についての指南書とでもいうべき書籍に、ニワトリとブタが登場する、ある喩え話がある。
それはある日、ニワトリとブタのふたりが「レストランを出そう」と話をしている、というもの。レストランの名前は何にしようか、というところで、ニワトリが「ハムエッグ、というのはどうかな」と提案する。それに対してブタが答えたのは、「それはごめんだね」「君は卵を生むだけで済むけど、僕は切り刻まれるんだよ」、というもの。
- 作者: JonathanRasmusson,西村直人,角谷信太郎
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2017/07/14
- メディア: Kindle版
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この喩え話のあと、本の中では「現場にうるさいニワトリは必要ない」と断じているんだけど...。。まぁ、自分の身に火の粉が降りかかるような心配のないところからは、ほんと、気楽になんでも言えちゃうもんだ。
だから。もしあなたがそういう人からの言葉で傷ついたり、自分を責めたりしてしまいがちなら、もうそれは、聞き流しちゃえばいい。自分の身を切らない人からの言葉が、自分の身を切りながらも前に進もうとするあなたの、その前に進もうとする力を削ぎ落とすようなことがあってはならない。最後に手を動かし、目の前の状況を変えていく力があるのは、他でもない、あなただ。
そして、そうやって聞き流すことが上手になってきたら、次のステップとして、”身を切らない人からの言葉ではあるが、客観的に見ても、自分にとって有益な情報” を、機械的に掬いとる訓練をしていけばいい。
というのも、そのような言葉を投げ掛けてくれる幸せ、そのような環境が身近にある贅沢、という側面もあるからだ。
そのような人は、良かれと思って、そのような言葉を投げかけてくれている場合が多い。なので、その言葉に対して、あなたが上手に傷つかずにすむようになったら、今度はじょじょに、その言葉に含まれる "有益な部分" だけ、咀嚼できるようになればいい。その結果、なにかしらが少しでも良い方向に上向けば、儲けもの...くらいに考えて。言葉を発した人も、自分の言葉がまるっきり無視されているわけじゃないとわかれば、今後も折にふれてアドバイスをしてくれるはず。
言葉をかける人だって、"言葉をかけるプロ" じゃない。受け取り側のことを考えて言葉がかけられるのがそりゃ一番だけど、なかなかそういうひとばかりでもないのが現実、ということを踏まえれば、少しは気が楽になるんじゃないかな。