表記の件で、今月頭での発表以来、活発なやり取りがなされていますね〜。いろんな面で未熟な自分としては、皆様のやりとり、非常に参考にさせて頂いております。こういったやりとりはそのうち、正式リリース版GAEにおけるアプリケーション開発での虎の巻、的なものに昇華していくのだと思います。未熟で出来ることが非常に限られている私でも、何かの点でそのお役に立てられたらいいなぁと思いつつ、日々動向を見守らせて頂いているのですが。
僕がチェックしている範囲で見つけられた、ノウハウ系エントリ。だんだんとまとまり始めていますね!
- App Engine の料金体系変更に関する FAQ - Google Japan Developer Relations Blog
- App Engine アプリケーションのリソースを管理する方法 - Kay's daddy
- Google App Engine 正式版での新価格改定後にも無料枠に抑えるには - Javaについて
- najeira | なじぇいら: Google App Engineの新料金体系ではMax Idle Instancesの設定が必須
- App Engine の課金額をどうやって減らすかについての Blog Post です。- Takashi Matsuo
- Google Appengineのブログ
そういったノウハウと同時に、いろんな意見・思いも交わされていますね。
- PlusFeed - Unofficial Google+ User Feeds
- “Google changed their pricing for AppEngine increasing the costs tenfold, making this free service unsupportable.”
- Google App Engine Pricing Angers Developers, Kills PlusFeed
- “The pricing change for App Engine is not winning hearts and minds with developers. The first, most visible, victim after one day is Russell Beattie's PlusFeed. ”
- App Engine の課金額をどうやって減らすかについての Blog Post です。- Takashi Matsuo
- “シェアを増やしたいなら値下げしなければいけないのに、値上げするということはシェアを減らしたいのでしょうか?それとも急速に収益化しなければならない要請があるのでしょうか?”
- “あらゆる変化は苦しみを伴います。今回の変化で App Engine から去ってしまう方々がいるであろうことは認識しています。去ってしまう方々を見るのはつらいことです。”
- これは痛い!AppEngine新料金体系の影響でGoogle Plus Feedが停止に0Googleロックインの恐怖0 | Chrome Life
- 僕のエントリも紹介して頂いています:)♪
- “まさしくこれが最も恐れていたGoogleにロックインされてしまった状態です。”
- Yasuyuki AYUkawa - Google+ - #gaeja いまだ興奮覚めやらぬ新料金問題ではありますが、Google…
- “むしろ無料枠にぶら下がってリソースを消費していたユーザを篩に掛けることができ、かつ大規模利用者の方は既に完全な依存状態で抜け出すことができなくなっていらっしゃるでしょうから、ビジネス的には正しい選択だと思います。”
- “ただ、個人的には新料金がグッバイの理由ではありません。下記 URL でも述べられている通り、最大の要因はロックインです。切っ掛けは、8月の二度に渡る障害でした。”
- 僕みたいに、個人の趣味の範疇で利用している人ばかりではない・・・お客様へ提供するシステムの基盤となっている場合も、ありますもんね。そのことを考えると、こちらの意見も至極真っ当だと思います。
- App Engine 価格体系変更 - hidemonの日記
- “無料クォータを超えた分のpay as you go課金は相変わらず安いが、有料アプリケーションの月9ドルは正直高すぎると思う。まあ、真剣につかうなら9ドルぐらい安いものだろうけど。遊びなんだけど無料クォータだとちょっと入りきらない、というアプリは結構あるんじゃないだろうか。そういうのを念のため課金設定しておいて、だらだら運用できるのもGoogle App Engineの魅力だったんだけど。”
- 月9ドル、っていうのは、有料プランのGAEアプリケーションに課される、最低課金額ですね。
- -仮にそれ以下に抑えられたとしても、最低9ドルは支払わなければいけません。
- AppEngine 新料金体系を受けて方針変更 - present
- GAE価格改訂(予定)で俺爆死(予定)、おまいらどーよ? | さくらたんどっとびーず
- “一ヶ月22万円ですとーーー?!!”
- プログラマーですが何か?
- “この App Engine を使ったコミュニティアプリの運用を始めて1年ちょっと。データも溜まってきて、上記の「ある程度のレベル」を超えるまでに成長しました。無料枠ではカバーしきれなくなって、今後は「成長をあきらめてこのまま無料で使い続ける」か「足りない分はお金を払って、有料アプリとして使う」かの選択になったのですが、後者を選ぶことにしました。晴れて有料アプリの仲間入りです。”
- 「技術」の時代は終わり「経営」の時代に変わる–AppleとGoogleの変貌の意味
かくいう僕自身もつい先日、↓のようなことを書いてたりしますがー。。
- 自分のApp Engineアプリケーションの新旧料金体系を確認してみよう - えいのうにっき
- “まさにちょうど今、GAEアプリの(GAEでの)作り直しを検討してたところだったんですが、まずその“GAE”そのものについても、検討する必要がありそうですね。。(勉強にはなるけども・・・。。)”
これ、ほとんど脊髄反射的にこういったことを書いたように思うんですが、よくよく考えると、そうカンタンに判断しちゃっていいものでもなさそうだぞ、と感じるようになってきました。
今回のGAEプレビュー卒業に関しては、
僕としては非常に複雑な気持ちです。その複雑な気持ちの根拠?に近いところが突かれてるなぁと感じるのは、ひがさんの、このツイートかなと思います。
(「App Engine の課金額をどうやって減らすかについての Blog Post です。- Takashi Matsuo」 のコメントにあるような、)半ば感情的ともとれる、卒業を控えたGAEへの思いの吐露は、もちろんわからないでもないけれど、なんか違うんじゃないかなーという思いも、個人的にはあります。
僕自身に関して、のお話をさせて頂くと、いわゆる“クラウド”・・・GAEやAWS、DotCloudにfluxflex、そういったプラットフォーム上にWebアプリケーションを展開する、というオペレーションひとつ取って見ても、技術的・経験的にまだまだ未熟な自分にとっては、まずはGAE上でどこまでリソースを節約する設計を考慮しながらにして機能を実現できるか、ということに挑戦することは、(挑戦した結果、金銭的な理由でGAE上での展開が不可能になったとしても、)それは決して無駄にはならないだろう、という思いがあります。
それよりも、求められる対価が高いからという理由でGAE上でのアプリケーション展開を早々に諦め、別の安価なサービスを探すことは、中長期的な視点で見ると必ずしも(特に色んな点で未熟な自分にとっては、)プラスなことばかりじゃないんじゃないかと、そう思っています。(あとは、僕みたいなやつがこれをやると、それは「GAEというプラットフォームに展開するアプリケーションの開発を中途半端な状態で放り投げる」ということに近いんだぞ、という自戒の気持ちもありますね)
もちろん、より安価に・より安定的にサービスを提供する、ということに第一義を置くような、「“どこで”アプリケーションを展開するか」が最重要項目となってきている方にとっては、やはり今回のことは大問題であることに違いはないと思います。ただ僕は、まだそのレベルまでに全然達することができていない、ただそれだけのことなわけで。そのレベルに少しでも近づくために、「ロックインしてしまうことにより多少の損をすることはあるかもしれない、それでもGAEという(今の僕にとっては敷居が低く、プログラム資産もある)プラットフォームを活用して試行錯誤し成長を図りたい」・・・という選択を、自分は取ることにしたいなと。GAEでの開発、という点での学びを中途半端なまま他のプラットフォームを検討しそこへの適用をしようとしても、「学び」という点では効率が悪いんじゃないかな、と。それがたとえ、そのサービスのリリースという点からみて回り道であっても。・・・って、この考え、自分勝手ですよね。でも、こればっかりは仕方がない。僕のレベルでは、“GAE の性質上、限定されたコードしか書かなくなり、技術的な領域が狭くなったような気がします”(「Yasuyuki AYUkawa - Google+ - #gaeja いまだ興奮覚めやらぬ新料金問題ではありますが、Google…」)とはとてもじゃないけど、まだ言えない。
あとはまぁ、そもそも他のプラットフォームであっても、そこまでのコスト面でのアドバンテージが本当にあるのかどうかも疑問だし、それに多少のロックインはやはりどうしても要求されるのではないかなと思うのもあります。
とはいえ、何にしても、「ある特定の技術・ベンダーにロックインすることのデメリット」(このとき、そのメリットについてもないがしろにするべきではないと思うのだけれど)について身を持って再認識できた、という意味でも、今回のGAEのプレビュー版卒業が技術者・開発者に与えたインパクト・考えさせられるところというのは大きかったのかなーと思ったり。