えいのうにっき

a-knowの日記です

「読書ノート」のススメ。

**読書と僕 元来僕は、あまり本を読む方ではありませんでした。ですが、ここ最近はてブを活用しだしたことで面白そうな本の情報が集まるようになったことや、“本から得られる知見の素晴らしさ”を熱心に説く後輩が出来たことなどから、最近はぽつぽつと、朝の始業までの時間や早めに帰宅できた時などの時間を利用して、「読書をすること」がそれなりに習慣付いてきたように思っています。 ただ僕の場合(他の皆さんはどうかわかりませんが)、折角良い本を読み終わっても、残るのは「なんとなく言葉にしにくい知識に自分が満たされた感じ」ぐらいなもので、「じゃぁその本に書いてあった良かった点は、具体的に何?」と聞かれると、空では精々1,2点答えるのがやっと、ということが多くあったりします。本当はあれやこれや、もっと色々書いてあったはずなのに、僕の口を突いて出てくるのは、本に書いてあった通りの気の利いたフレーズではなく、「僕フィルター」を通して出てくる、うまく表現できているのかできていないのかわからない、中途半端なフレーズばかり。ましてやこれが、年月が経ったとなると・・・。これでは、折角の良い本を相手に勧めるのもままならず、また自分自身も「折角読んだってェのに、なんなんだ俺はっ」と自信喪失・シオシオのパーになってしまったりと、まるで良いことがありません。


**「読書ノート」との出会い ちょうど読書が習慣付くか付かないか、という頃に、webのどこか(2chのまとめ系ブログだったかな)で、「読書ノート」について取り上げられているのを発見しました。そこでは、既に読書ノートを活用している人たちの色んな使い方が紹介されていたのですが、そもそも読書ノートの存在を知らなかった僕は、「これはおもしろそうだ」と、その色んな人の活用方法を見るのもそこそこに、読書ノートを注文したのでした。 このように、「自分にとっての新しいもの」は、「まずは自分なりの使い方を試してみる」のが僕の厄介な?性格なのですが、何冊か本を読み読書ノートを付けてみて、「なんとなくイイ感じ」−−−“シオシオのパー”になることが少なくなったように思うので、ここでその使い方をちょっと紹介してみたいと思います。

**How to Use Reading Note. 見出しをデスノートっぽくしてみました。どうですか?

***1.本のタイトル、著者名、読み始めの日付などを書く。 読書ノートには、こういった情報を書き込む欄が大抵の場合存在しているようなので、読書対象となる本を買ったらまず、こういった欄を埋めます。後から引用するときに便利です。読み始めの日付は・・・無くてもいい、かも。・・・?

***2.読書開始。但し、感銘を受けた点などをチェックしながら。 僕は、「おっ」と思ったところには蛍光ペンで線を引きながら読んでます。「これはチェックするほどかな〜?」と迷った場合にも、とりあえず線を引く。これが、「おっ」と思う度に読書ノートを開いて書き込んだりしてると、それまで読んでいたことの内容が飛んでしまったりして、読書のリズムが乱れてしまうので、僕はダメです。 ・・・なんとなくですけど、本にカキコミをするのが生理的にダメな人が多いかもしれません(僕も昔はそうでした)。大事なのは「いかに読書の流れを乱すことなく、要点をチェックするか」なので、消しゴムで消せるマーカーを使うとか、付箋を利用するとか、ここが工夫のしどころのように思います。 あと、書いてあることに対して反射的に感じたり思ったりすることがあったりします。こういう事って、例えその箇所をチェックをしていても、そのとき感じたことを後から同じように言葉として思い返すのは難しいな、というのが僕の印象です。なので、下の写真のようなちょっと大きめの付箋を常に本と一緒に持ち歩き、「どうしてもこれは書いておきたい」ということはすぐにメモり、そのページに張るようにしています。このときばかりは、多少読書のリズムが崩れますが、後から「ああ〜っ、このときなんかすごくイイこと考えてた気がする・・・!!」と後悔するよか、だいぶマシです。 (余談ですがこの行為、webページを見ながらはてブする感覚とよく似ているなぁと思ったり。)

***3.読了後、チェックした箇所を読書ノートに書き写す。 読書感想文を書く必要は(僕には)ないので、読了後に本を先頭からパラパラッと見直して、チェックした箇所が今でも「うん、良いこと書いてあるある」と思えたら、それをそのまま読書ノートに書き写しています。見直したときに、「はて、どういう意図でチェックしたんだか・・・」というものは、無視しています(上述の通り、少しでも迷ったらチェックするようにしているので、多少はこういう箇所も出てきます)。付箋に書いて貼ってあることも、今でも同意できるようであれば同じように書き写します。ページ数を付記してもいいかもしれませんね。 このとき気をつけているのが、本文を書き写すときには一言一句違わぬように書き写すこと。ブログとかで引用したいときに、元の本がパッと出せるような状況であればまぁいいですが、やっぱり読書ノートだけで事が足りる方がいい。

**効能 こうやって、一度読んだ直後にもう一度読み直し、要点を書き写すことで、本の内容・自分が感銘を覚えたところがより深く、アタマに刻まれるようになったんじゃないかなぁという気がしています。また、このノートを常に持ち歩いていたおかげで、実際に僕は(この僕が、ですよ!)、「○○という本に△△と書いてあったが、本当にその通りで・・・云々」みたいなウィットに富んだ(ような)フレーズを説明資料に盛り込むことができた、ということが、既に何度かありました(そんなフレーズを資料に盛り込むことが良いことかどうかは別として)。これは、今までになかったことです。 ・・・なんだか最後は、胡散臭い通販商品に対する消費者の喜びの声みたいになってしまいましたが、読書ノート、そう高いものでもないので、試してみてはいかがでしょうか。

読書ノート

読書ノート

My読書ノート 2007~2008 (小学館文庫)

My読書ノート 2007~2008 (小学館文庫)

大人の読書ノート My Book of Books

大人の読書ノート My Book of Books

僕は今、一番上のやつを使ってますが、ちょっと使い心地が悪い(ページの境目らへんの書き心地とかが)ので、今度は他のやつを買って試してみようと思ってます。