えいのうにっき

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情報セキュリティスペシャリストの参考書を探してみた@H22年秋

こんにちは、a-knowです。

足掛け3年、僕が1年半在籍した巨大開発案件も漸く収束の兆しを見せ始め(それでもシステムトラブルによる深夜呼出を受けること2回)、資格試験に向けての勉強に時間を割くことのできる雰囲気も漂ってきた今日この頃。
約2年前にも、「情報セキュリティスペシャリスト」取得に向け、その参考書を吟味する内容のエントリを書いたりしていたのですが、このエントリ、思いのほかWeb界隈ではニッチなようで、未だに「情報セキュリティスペシャリスト  参考書」といったような検索ワードで当ブログに来て頂いている方が多くあったりします。




検索した結果が約2年前の記事・・・というのはさすがに申し訳ない、というのと、私自身、今度の秋試験にリベンジ(前々回は午後2があと1点足りなかった!)を目論んでいることもあり、この度再度、書店に行って情報セキュリティスペシャリストの参考書を見比べて来ましたので、その印象をまとめてみようと思います。
それにしても、随分本の種類が増えましたねぇ。まぁ前回のエントリを書いたときは新試験区分になって最初の情報処理試験だったというのもあり、出版されていた参考書の数も限られていたんでしょうが・・・。

ちなみに今回のこの紹介エントリ、シリーズ化している参考書(ページレイアウト・構成・その本がターゲットにしている領域 は同じで、毎試験毎に設問等を変えて都度出版されているもの)に関しては、前回のエントリと重複することになりますので今回のエントリでは省略しています。
また、あくまで私個人が10分/冊ほどの労力で立ち読みして感じた個人的な印象になりますので、その点はご了承頂ければ。

参考書の印象

いわゆる“教科書系”参考書。実務・仕事で情報関係のことはやっているけれど、あまりセキュリティを意識する機会が少ないという人、もしくは学生さんには良いかも?
「試験に受かるため」というよりは、「セキュリティそのもの、概念」を学べる、という感じ。読みやすいです。
設問もありますが、その数は少なめ。各章の最後に過去問があります。
他の問題集を解いていて、「なんでそうなるの?」となったときに調べるのにいいかも。図も多く、でもクドくない。読み物としてもよさそうだし、手元に一冊あって決して困らないが、これ一冊で合格、というのは難しいかも。お金に余裕があるのなら、フツーに欲しいです。


情報セキュリティスペシャリスト完全合格対策〈2010年版〉

情報セキュリティスペシャリスト完全合格対策〈2010年版〉

すごいデザイン。笑 午後用の問題集。・・・これで三千円は高くないでしょうか?
第一部はズラズラと知識要素を並べてるだけ。第二部からは、「実践問題の研究」と題された過去問題集。解答に付記された解説も少ない。CD-ROMが付属しているのもあって、過去問題集については量は豊富・・・だけど、これを買うなら、公式HP(過去の問題についてはアドレスを見たい年度にいじれば見れます)で無料ダウンロードできる過去問でもいいような気はします。


3週間完全マスター 情報セキュリティスペシャリスト 2010年版

3週間完全マスター 情報セキュリティスペシャリスト 2010年版

1セクションごとに各技術要素に対する解説があって、その後に過去問を解くことで理解を深める・・・という形式の、午後をメインターゲットにした参考書。とはいえ、午前問題もちょこちょこ採用されてます。
そういう形式であることもあって、問題数は決して多くないです。それを考えると、この本は「今までに情報セキュリティスペシャリスト試験を受けたけど、午後の点がからっきしだった」という人の土台作りにはいいかもです・・・というのも、ある程度点が取れる人はとにかく過去問の数をこなしたほうがいいと思うので・・・。
解説ですが、限られたスペースで丁寧にやろうとしてる印象を受けました。でも、そのスペースを圧迫しているのは各セクション毎にご丁寧に設けられている過去問だったりするので、その点を悪く言うならば、“どっちつかず”の印象。「一冊だけで合格するならこの本」とオビにありましたが・・・、運が良ければそれも可能、でしょうか。
懇切丁寧な入門書とは違いますので、そういうものを求めてる人には向かないと思います。


午後用問題集。過去問を一通りやったけど、まだまだ数をこなしたい!という人向け。
個人的に、こういうもので数をこなすのは合格への確実な近道だとは思うんですが、それにしてもこの本のボリュームはすごい。問題がジャンル毎に章分けされて収録されていますので、最初の方から順番にやっていって、万一参考書の途中までしかできない、ということになると悲惨なので、各章の先頭から満遍なくやっていくのがいいかもです。
解説も丁寧。過去問ではなくオリジナルの問題なので、比較的新しい技術についてもカバーできている印象。
分厚いので取り回しはしにくいかもだが、自分は今持ってるのが終わったらこれを問題集として買うかもしれません。


高度専門 セキュリティ技術 第2版 (情報処理技術者試験対策書)

高度専門 セキュリティ技術 第2版 (情報処理技術者試験対策書)

教科書系プラス各章末問題、という構成です。サイズがでかいです、A4かな。午前向け。
暗記しやすいように工夫してある(教科書部分の本文中、午前問題の答えとして出題されやすいキーワードは、それとわかるようにその欄外に強調されている)ようですが、それがほんとに暗記しやすいかどうかは、人によると思います。一つ一つの単語の説明はわかりやすいと思いますが。
ほんとに知識を見に付けたいなら、この参考書という選択もアリかも(著者が資格を取得した後も本書を書棚に残しておくことを勧めているだけあって、業務にも役立ちそうな内容・構成となってます)ですが、午前をホントに受かりたいのならば、もっと問題数もこなせるものの方がいいかも。


よくいえばシンプル、悪くいえば味気ない。教科書系。設問一切なし。
・・・特徴が少ないです、こうやって書くのがむずかしい・・・。姉妹本(次の本)とセットで使うとよいのでしょうか。勉強のための教科書にするにしても、他にもっといいものがあるように思います。。


で、これが上の姉妹本ですね。過去問と解説が技術要素ごとに章立てされている形式の、ジャンルとしては問題集。午前2〜午後2と、これ一冊でカバーできる範囲も広め。
解説が詳しくて好印象なんですが、この本自身のページ数がそれほどではないので、収録されている問題数も必然的に少なくなっている。そこを逆手に取って、「どうせ分厚いのを買っても全部はできないし〜」という人にはいいかも。笑
・・・上の姉妹本はなくてもいい気がする。これがホントに姉妹本なのか、と思ってしまうくらい、打って変っての好印象。
自分も「どうせ一冊全部できるかどうかわからないし」派の人間だったりするので、買ってしまうかもしれません・・・ちょっとお高いですけど。問題数が必要なら、公式の過去問をダウンロードすればいいし。


平成22年度【秋期】 情報セキュリティスペシャリスト パーフェクトラーニング過去問題集

平成22年度【秋期】 情報セキュリティスペシャリスト パーフェクトラーニング過去問題集

過去問題集。問題があって、そのすぐ後ろに解答と解説がある・・・という構成になってます。ただなんでだか、パッとページを開いた瞬間感じるのは、「なんかゴチャゴチャしてるなぁ」という印象。
午後問題は、ぎゅっとそのレイアウトが凝縮されてるので、解答最中にページをめくる回数が少なそうなので、それはいいかも。・・・地味すぎるポイントですが、こういうのって大事な気がします。
解説もくわしめにされてるので、「なぜそうなのか?」という部分についても、この一冊で納得いくところまで持っていけることは多いのでは。
過去三回分と予想問題が一回分。上記のやつよりも安いし、こっちのがいいかも!・・・表紙の旧車も好みだし。

てなわけで、

都合8種類の参考書を眺めて、感じたことを書いてみました〜。こういう資格って、「“知識を身に付ける”ことに重点を置けば“合格”にも同じだけ近づける」、というわけじゃあ必ずしもないから、フクザツですよねぇ。
とはいえ、2年前よりも参考書の選択肢が豊富になったのは事実で、受験者さんそれぞれの勉強スタイル・目的にあったものが見つかりやすくなっていると思います。
参考書をお選びの際は、ぜひ、このエントリを横目で見つつも、ご自分の目でも使いやすいものか・使いたくなるものかどうかを実際の書店でご確認頂いた上でお買い求め頂けたらなあと思います(^^)。