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えいのうにっき

あたまのなかのデトックスを、不定期的に。主に Web 系技術ネタ。

「はてな」の中途採用に応募した。

雑記 メモワール(ポエム) はてな

はてな大好き!」なエントリが多めな当ブログですが、・・・実は、昨年の夏〜秋口ぐらいから「はてな」の一員になることを夢見始めてたりしてました。それ以降のこの約一年、自分が思い付くことができ・また実際に出来得る行動をひとつずつ、取り続けてきてました。・・・実は。
そして先月末、はてな中途採用に応募、12月の初旬に「残念ながら・・・」というお返事を頂きました。自分のことを勘違いし続けてこの先を過ごすよりも、例え身の程知らずであろうとも、実際に挑戦して白黒ハッキリした結果を得られたこと、自分ではとても良かったと思っています。そしてまた逆に今回のことが、素晴らしい実力を持ちながら自分の力を過小評価して何もできないままでいる人がいたとしたら、そんな人の第一歩を勇気付けられることもあるんじゃないかと思い、また自分の気持ちの整理する意味も込めて、この約一年のことを書き留めておこうと思います。(なかなかこういう失敗の情報ってのは得られないですよね 笑)
(ちなみに、「今の会社も好きだけど、それ以上にはてなのことが好きになった」上での、今回のこの行動です・・・いわゆる普通の「転職活動」とはちょっと違うのかな・・・と思います。(^^;))





昨年春に

よくよく振り返れば、僕が大学時代の6年間を過ごした京都にはてな本社が移転したこと、これが「はてな」を意識し始めたキッカケだったなぁと思います。昨年の春のことです、Yahooのトップニュースで知ったかな? それまでは、「はてな」というサービスの存在自体は知っていたけれど、積極的に使ったことはありませんでした。
これ以後、はてなのサービスに触れるときの心構えが少し変わったような気がします。(どういった仕組みのサービスなのか?とか、他のサービスと比べてどこがどう違うのか?とか、なんで心惹かれるのか?とか。。)

自分に足りないもの

その後、昨年の夏〜秋口ぐらいの時期に、(既に遅ればせながらではあったものの、)近藤社長の『「へんな会社」のつくり方』を読みまして。この本を読んだことと、「今のこの道をこのまま歩み続けた結果なれそうなものというのは、決して自分が理想に思うものではないだろうな」という予感を感じていた(明日の自分は、明るいか? - まずは“A”から、はじめよう)ことも手伝って、「自分がはてなで働くこと」を具体的に考えるようになりました。
そして丁度このくらいの時期に、はてな中途採用・募集要項のページも見ました。んで、特に「やべぇ!」と思ったのが、下記の3点。

  • 小論文、もしくは自作ソフトウェアの提出。
    • 小論文は、「5年後、はてなはどのように変化していると思いますか?また、その変化にあなたが与える影響について」というテーマで。
  • 現在の活動が分かる情報。
    • ブログのURL、管理しているウェブサイト、作成したウェブアプリケーションなどの成果物など。
  • 3次選考の際のプレゼンテーション。
    • エンジニア職希望の場合、ここでプログラミングのプレゼンテーションが必要。


って、殆ど全部の要素じゃねーかっ」って感じなんですが(^^;)。

一点目・小論文もしくは自作ソフトウェアについて。

こう書かれてあるからには、「自作ソフトウェアを持っていること」というのは殆ど前提条件のようなものなんだろうな・・・と思ったけれど、それにしたって、当時、「5年後のはてなはどのようになっているか」「どのようにしていきたいのか、そして自分はそれのどこに影響を与えることができるか」なんて聞かれても、絶対に答えることができないと思いました。ある意味、向こうが一番欲しているものを、今の僕は持てていない、と。純粋にそう感じました。

はてなでは、それぞれの職種の専門的知識や特性もさることながら、「インターネットが好きな方」、「はてなが好きな方」と一緒に仕事をしたいと考えています。
はてならしさ」を共有でき、どこにもないウェブサービスでたくさんの人々の生活を変えてしまうような事業を、ともに行える方に加わって頂きたいと思っています。


あと単純に、自作ソフトウェアもこの時点では何も無かったので(過去にはあったけれど)。早く作らないと・・・と、焦りました。

二点目・現在の活動が分かる情報

「今までのキャリアで積んできた経験・スキルは、そのままはてなの望むそれには直結していない。そのマイナス分を、自分の考え方や志向、やる気などを伝えてわかってもらうことで補わなければ、到底ハナシにならんだろうな」という思いは当時からあった、にも関わらず、それを体現してくれてるようなものが、当時の僕にはありませんでした。
まさに、少し前のエントリ『「ほぼ日」の、就職論。』でも引用したような下記のような焦りが、(これほどまで明文化されてはいなかったものの、)僕の中にはありました。

糸井「採る側も採られる側も、本来は動いているのに「いっしょに歩きながら互いを見る」ということができない。今のあなたと、今の私が、止まって出会うから不自由なんだ。」

はたらきたい。ほぼ日の就職論 - P.73

3点目・プログラミングのプレゼンテーション

そんな中、この3点目については、純粋に自分の技術力に不安・・・というか、疑問のようなものを感じるキッカケになりましたね(苦笑)。
っていうか、「プログラミングのプレゼンテーションってナニよ?!」っていう。笑


「やるべきこと」の設定。

・・・というような状況で、いくら「はてな入りたい!」という気持ちの強さだけで今すぐに応募したとしても、全く受かる気がしてませんでした。
もちろん、このほかにもそもそもとしての言語的な違い(自分はJavaがメイン、はてなが欲しているのはPHPPerlなどのスクリプト言語の技術者?)はあるだろうけれども、それよりももっと心配・やるべきことがあるなぁと。
ということで、上記3点に対する自分なりの最低限のハードルを以下のように設けて、それを全てクリアできたときに、「応募してみなきゃわからない」と思えるかどうかを自問自答してみよう、と考えました。

  • 自作ソフトウェアの作成。
    • 既に作成に着手はしていた「CountDown iTunes!!」を完成させること。ただ作るんじゃなくて、独自の味を持たせつつ、それなりに反響を得る必要があるなとも思いました。
  • はてなで働くこと」に対する、自分なりの答えを見つけること。
    • なぜはてななのか。そこで自分は何が出来て、何がしたいのか。それははてなの今後の方向性を考えてどうなのか。そして、自分自身どういう人間になりたいのか。
    • そもそも「はてな」って何なのか。自分にとって、Web・インターネットの世界にとって。
  • ブログの開始。
    • 履歴書や志望動機書などで表現しきれない部分を表現することを、第一に考える。
  • 一つの言語の習熟度を高める。

実際の取り組み

自作ソフトウェアの作成

自作ソフトウェアに関しては、上記目標を立ててからより精力的に取り組んだ結果、なんとか今年の3月21日に公開することができました。ハッキリ言って、「このぐらいの反響があれば、今後の挑戦に自信が持てるかも・・・」と考えていたレベルとは程遠いものでしたが(苦笑)、それでも、自分の作ったものを使ってもらえることのやり甲斐、感謝してもらえることの喜びは、想像以上のものでした。
先月・11月の2日にやっとこさ1000ダウンロードを達成できたかと思いきや、それから1ヶ月とちょっとの今日現在で、1370ちょっとのダウンロード回数。だんだんとその伸びが増えていっているのが、うれしい限りです。(mixiミュージックの終了が後押しになってるのかな?)

はてなで働くこと」に対する、自分なりの答えを見つけること。

これに関しては、はてなのサービスを自分で使ってみることももちろんそうですが、他の利用者の方の色んな意見をひとつずつ見て考えていきながら、自分なりの考えを模索するようにしてみてました。(ほんと、はてなは良いお客さんに恵まれているなぁと思います)
あと、梅田さんを始めとしたこれからのWeb・インターネットなどについて書かれている本を読むことも、ものすごく大きなプラスになったなぁと感じています。(それほど数は読めていませんが・・・)

ブログの開始。

今見ていただいている、コレです。笑
ブログタイトルも途中で今のものに変えたんですが、「まずは“A”から、はじめよう」、ほんと、その一心でした(です)。

一つの言語の習熟度を高める。

はてなの求めている(と思われる)言語を習得するか、自分が今一番得意な言語を突き詰めていくかで迷ったけれど。前者は今現在の仕事で携わる可能性は全くのゼロで、業務外(要は余暇を利用して)で触る程度ではてなの求めるレベルまで到達できるとは到底考えられなく、後者に努めることにしました。
習熟度を高めようと思っていた言語・Javaなんですが、ただ誤算だったのが、このJavaですら、現在の業務で殆ど触ることができなくなってしまったこと。(まさか、COBOLとは・・・。。)
業務外ではありますが、CDiTと、後述するGAEでJavaを使えたこと、これが救いとなりました・・・救いにしました。

不足への対策

以上のようなことをしてきて、改めて「応募してみなきゃわからない と、思えるかどうか」を考えてみたんですが、もちろん全般的に自信はないんですが、何よりも「イチかバチか、やってみるか!」と思えない自分がいるんですね。
その所以は何かと考えてみると、やはり、「はてなはWebの企業なのに、それに近いことを自分は出来ていない」というところに突き当たるんですね。CDiTはクライアント上で完結してるソフトだし、業務はCOBOLバッチ処理だし。
そういったことに対する「どげんかせんといかん」が、Google App Engine(GAE)を用いての「CountDown iTunes for Web」作成に繋がりました。


最終的な結果には結びつきませんでしたが、GAE開発は本当に勉強になったし、また急ごしらえのものであるにも関わらず定期的に使っていただいている方もおられるので、今後ゆっくりとでも、機能拡張していく所存です。


でまぁ、

そんなこんなで、ようやく(大甘裁定で)「イチかバチか、やってみる・・・かな?」と思えたこともあって、11月の3連休に応募書類等の準備に着手。最終的に全部できあがるのに、約20時間は費やしましたか。。今までに書いたどんなものよりも、一文字一文字をひねり出すのにとても苦しみました。

結果としては冒頭に書いたとおり、今回ご縁を頂くことはできなかったわけですが・・・。この感じは失恋にも似て、ここ1,2週間はドツボな状態が続いていたりもしてたんですが、自分の取る行動全てを「はてなの一員になること」に繋げて考えてきたこの1年、自分に出来得ることをほんとにガムシャラに出来たと思えるし、有形無形、本当に実りの多い期間となったと感じています。

こうして、常日頃から、3年後の転職面接で、どう外面を取り繕うかを気にしながら仕事をしていると、次第に中身も充実し、本当に有能な人間になってきます。
表面だけお化粧して良く見せようとすると、不思議なことに、中身までいい女になるのです。

未来の質問が、過去にさかのぼって現実を作り出すわけです。


まさに。です。



梅田さんは、著書「ウェブ時代をゆく」の中で、“インターネットを通じて、働き方や生き方を変えることができるということを本当に信じている人が日本にはどれだけいるのか”“これまでの日本社会では、「自分は何が好きなのか、自分という固有の存在が何を志向しているのか」を自らに問わず、「目の前にあるすべきことに情熱を注ぐこと」ができる人の方が生きやすかった。(中略)そうでない人への想像力を欠いているのだ。”としています。

僕の今の会社にも、会社以外の知人にも、僕なんかよりも優秀な人がたくさんいます。もちろん、その人その人で成し遂げたいこと・なりたいもの、理想は違うと思います。でも、もし、そんな人のなかに「本当はああなりたいけど、どうせ自分なんか・・・」と思っている人がいたとしたら、それはすごくもったいないことだと思うんです。もし、そんな人よりも全然劣る僕のこの失敗を見て、「もしかしたら自分ならイケるかも?」と思ってもらえたら・・・。
さらにはその結果、その人が、何かおもしろいものをこの世の中に送り出せるようになれたらと、誇大妄想のようですが、思ってます。(僕もまだ、諦めてはいませんw)


・・・あ〜、「はてなに入社しました」っていうエントリ、書きたかったなぁ〜(笑)


(2016-07-19 追記)


苦節8年、「はてなに入社しました」エントリを書くことを実現しちゃいました!諦めないでいてよかった!!