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僕が「仕事」にしたいこと。

任天堂 “驚き”を生む方程式

任天堂 “驚き”を生む方程式


先日、「任天堂 〜“驚き”を生む方程式〜」を読了しました。本来の生活に必ずしも必要なものではない“娯楽”というものを広く売っていくためにすべきことは何かということを、ストイックなまでに追求していくその姿は、僕を始めとしたゲーム業界には無縁の業界に身を置く者にとっても、心に焼き付けておくべきものだなと思いました。

今回もまた、書評というものを書くのではなく(というか「書評」って一体・・・)、この本を読むことでまた一つ、自分自身に対する理解が深まったように思えることがあるので、備忘録的なニュアンスとして書き記しておこうと思います。



僕が「仕事」にしたいこと

本書の中で引用されている「ほぼ日刊イトイ新聞」の中で、任天堂岩田聡社長が以下のように述べているのが、普段「自分の思い・考えと結びつくところはないか」と考えながら読書をしている僕のアンテナにビビッと引っかかりました。

「人間はやっぱり、自分のやったことを褒めてくれたり喜んでくれたりする人がいないと木には登らないと思うんです。」


また、(おそらく著者の取材の際、)「任天堂のモチベーションは「儲かりたい」ということなのか」と問われた時、岩田社長はこう答えたといいます。

「受けたいんですね、要は人々に。」


その言葉を裏付けるエピソードとして、以下のような事柄が記されています。高校時代に「ポケコン」を購入しそれを使ってバレーボールやミサイル射撃などのゲームを作っては、授業で席が隣になる同級生にプレイさせていた。その子は、特別コンピュータが好きというわけではなかったが、岩田が作ってくれるものを喜んでくれる、いわば岩田にとっての「お客さん」第一号だった、と。これが任天堂の社長となった岩田の原体験として大きく横たわっているのだ、・・・と。

恐れ多くて書くこともはばかられるんですが、書いてしまうことにします。この記述を読んで、”RPGツクールでしょうもないRPGを作っては友達に配布してプレイしてもらっていた中学生の頃の僕”の姿が、昨日のことのように思い出されてしまいました。・・・ね、恐れ多いでしょ?笑


僕は、今いる会社を選ぶときに、まず「仕事としてプログラムに携わることができる」ということを第一条件にしていました。さらに欲を言うならばということで、なんとなく魅力的に感じていた「自社パッケージ製品を開発・販売していること」も条件に入れていました。(結局その部署には配属されなかったけれど)
なぜ自分が「パッケージ製品の開発・販売」に漠然とした魅力を感じていたのかがイマイチ明確にわかっていなかったのですが、この本の上述の部分を読んで、その疑問が氷解したような気分になりました。

各々の顧客の要件を引き出し、定義して、その通りに製造することで価値のあるものが出来上がる商品(システム)とは違って、ある程度パッケージ化したものを広く世に売ることを考えたとき、「それが、どれだけ多くの人(企業)に訴求できる(ウケる)か?」という点について考えることは避けて通ることのできないプロセスではないかと思うのですが。この“「いかにウケるか?」ということに思いを巡らせ、その結果を形にし、リアクションを得る”ということ自体に、僕は魅力を感じてたんだなぁと。それは、中学生の頃から僕の中に息衝いている、いわば「魂」が欲しているものなんだなぁと。・・・ああ、長年明文化できなかったニュアンスをこうして文字にできて、僕今すごくスッキリしてます!笑

残る課題としては、「例え一人でもウケてくれる人がいたらそれでいいや」という、半ば負け犬根性的な考えに、少しとりつかれてしまっているフシがある、ということでしょうか。苦笑


「仕事としてプログラムに携わる」という夢は、今の会社に就職したことで達成できました。が、その夢は、仕事をしていくうちに、「人にウケるものを作って、世に送り出してみたい!」という夢に変わり、あっという間に僕を追い越して行ったのです。・・・と、半ば強引にシメさせて頂いて・・・。

他にも!

一番書きたいことは書いてしまったのだけれど、他にも「うんうん」と頷けることがあったので、感想がてら、書いておきます。笑


“ゲームメーカー”としての任天堂の黎明期を支えた、横井軍平さんの告白が、(唯一の著書・横井軍平ゲーム館から)以下のように引用されていたのですが、それに僕はなんだかちょっと安心してしまいました。

「私は電子工学専攻ですから、一応電子的なものをやらないと格好がつかないなと思ったけど、あまり難しいことはできないんでね。」


僕も情報系の大学院を出ていて、とはいえ「格好がつかないな」とまでは思ってないんですが(好きだからやってる、というだけ)、そのかわり感じているのが「難しいことが出来てないな」ということ。特にこの「はてな村」にいると、それを強く感じます。同業の方のはずなのに、その方の書くことがサッパリわからない自分がいる。笑
全くの凡才ではあるけれど、最低限の道具の使い方は心得てるつもりだし、「人にウケたい」と思う気持ちの量は、人一倍。・・・そんなところで、今日は勘弁してもらえませんでしょうか。笑



スタバにて、ポメラより。(ちゃんと使ってますよ〜〜)