えいのうにっき

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職業について。

僕は現在、システムエンジニアという職に就いている。「システムエンジニアってどんなことをする仕事なの?」と訊かれることは多く、またその都度僕は、その場その場で説明を考えて回答をしてきていたのだけれど、最近始めた「13歳のハローワーク」に登録した「あなた(自分)の仕事の内容」の表現が、今の仕事についてうまく書けたなぁと思っていたりするので、ここに引用してみる。




今ではずいぶん、いろんなところにコンピュータ(パソコン)が使われるようになってきましたが、それでもまだまだ、コンピュータにやらせることができるような仕事を、お客様が自分の手でやっていることが多くあります。そんなお客様の力になるのが、僕達の仕事です。
僕達の仕事は、大体、次のような流れで進みます。


1.コンピュータにやらせたい仕事の内容を、きちんと整理する
2.整理しながら、仕事の中の規則性を見つける
3.その規則性のある部分をコンピュータがやってくれるよう、プログラムを作る


決まりきった仕事って、ありますよね。例えば、「夜7時になったら、その日の売り上げを記録に残す」とか。
そういう仕事は、コンピュータの得意分野です。コンピュータに「仕事のやり方」を教えるのが、僕達の仕事です。

えーの の仕事白書 − 13歳のハローワーク


僕をシステムエンジニアとして雇っている企業は、とあるユーザ系のSIer。うちの会社というものを客観的に見たとき、母体であるユーザ系の分野に関する技術・ノウハウは(当然かもしれないけど)高い水準にあるけれども、それを実現するための技術は決して高く・・・というか、時代に追いつけていないよな、というのが、素直な感想。
社内の雰囲気も「最新の技術動向に敏感であるべし」というよりはむしろ、「技術は目的を達成するための道具」であり、「必ずしもその道具が新しいものである必要はないでしょう」といったような節がある。「目的」を上の人が作り、それを「手持ちの技術」で解決することで報酬を得る。また別の「目的」が設定されても、またそれを「手持ちの技術」で解決する。そんなサイクルが淡々と、繰り返されていく。
それは、特にうちのような会社にとってはある意味無駄の無い、効率的な仕事の運び方であることは重々承知しているつもりなのだが、一方で、この業界に言い知れぬ可能性を感じてその身を投じた者からすると、「日々生まれてくる新たな技術を行使して生み出す、今までにない新たな価値の創造」を仕事・業務として追求できないということは、少し残念ではある。(そんな考えを持つ者がなぜそんな会社に、という疑問もあろうかとは思うが、当時の自分の置かれていた環境・思考回路では、この行動を回避することはできなかったと思うし、そのときの決断も後悔はしていない。ある場所にその身を置いてみて初めてわかることもあると思う。)
僕は、この職業しか経験したことはないけれども、とても貴重で素晴らしい職業だと自分で思う。世のシステムエンジニアは、上で引用したような「すでにある業務の効率化」のような仕事をしている人が大多数だろうとは思うが、その一方で、世の中にとって全く新しい「発明」をするための道具が、既にその遍く全員の手に握られているとも思っている。あとはその人が、そのことに気づき、自信を持ち、実際に試し、失敗し、成功することで、世の中の仕組みや価値観を大きく変えることができる。しかもそれは時に、自分の思いもよらないような進化を遂げることもある。そんなことをしでかすことのできる職業って、そう多くはないのではないだろうか。

いつの日か、こういったことを「あなたの仕事の内容」欄に書き込めるように。僕は毎日少しずつ、この道具をふるいます。